【ニュース・フランス】AI@EDGE:未来の人工知能はより安全で、より速く、より開かれている(1)

 

国立情報学自動制御研究所(Inria)が貢献する欧州の研究プロジェクトAIAEDGEは、サービスと産業における今後のデジタル革命を予見している。
それはちょうど3年の期間で始まったところである。焦点は2 つの最先端のテクノロジー―「再利用可能で安全で信頼性の高い」人工知能とクラウド
コンピューティングに代わるエッジ コンピューティング―
、を組み合わせたプラットフォームの開発にある。
 

ヨーロッパの産業革命の柱である人工知能

 
クラウド上に集中化した人工知能(AI)から組込み型AIに移行し、エンドユーザーに近づく:この規模の変化はAIAEDGEの 19のヨーロッパのパートナー
の主な課題である。Bruno Kessler財団によってイタリアで調整され、1月に開始されたこのプロジェクトは、3年間で800万ユーロ以上の財政支援
を受け、HORIZON 2020プログラムのICT52 2020の提案公募の枠組みのものである。

 
これは、Inriaのチームから提出された13の公募の中で唯一のプロジェクトで、情報通信技術の開発を促進している。特に、未来のデジタルヨーロッパ
の研究とイノベーションのプログラムにおいて優先される課題である人工知能について推進している。

 
Inriaの場合、ヨーロッパからの援助は30万ユーロ以上にのぼる。特に、2人のプロジェクトリーダーに加わる博士課程の学生とエンジニアの採用
のために使用される。

 
彼らは「5Gネットワークを超えた最先端の情報機器のための安全で再利用可能な人工知能のプラットフォーム」を開発するという共通目標のもと、活発な
学術界と産業界とともに研究を行っていく。産業、通信、健康、物流、輸送において、多くの潜在的な力を持つアプリを開発するプロジェクトである。

 

ネットワークのエッジにおける人工知能について

 
「 インターネット上のサービスの展開によりますます使用される人工知能は、さらに細分化される:接続された機器またはクラウド上に保存される」
と Jérôme François氏は説明する。また「例えば、5Gなどのネットワークインフラでは、より多くの帯域幅、接続性、セキュリティなどを全て備えたサービスを提供できるようになるだろう」。

 
エッジコンピューティングとよばれる「エッジ」という概念が役立つ。データを一元化するクラウドやデータセンターとは異なり、この形式の新たな
情報構造では、ユーザーにできるだけ近くのネットワークのエッジで情報を処理する。

 
どのような方法で?データを生成する機器を介して:IoT、スマートフォン、コンピュータまたはローカルサーバーによる。

 
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INRIA: AI@EDGE : l’intelligence artificielle de demain, plus sûre, plus rapide, plus ouverte


地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング