【ニュース・フランス】2021年度の開始: 全学生を受け入れ、ワクチン接種を推進する(2)

 
2021年度の開始についての勧告(2021年8月5日発行);

 
1. 対面授業と高等教育機関の全活動の再開

 
対面授業

 
新年度より、 高等教育機関では、全ての学生を受け入れる。衛生状況によって、教育機関では、教室内での距離を保ったり、授業をハイブ
リット化するなどの具体的な政策がとられることがある。

 
大学図書館

 
新年度より、 大学の図書館では、地域や国家レベルでの衛生状況悪化を鑑み、機関によって定められた収容人数と開館時間の設定にしたがって、
学生を受け入れる。学期初めに規定で定められる全ての感染対策が厳格に適用される必要がある。

 
試験

 
試験は、各機関の判断で、対面またはリモートで実施される。衛生状況の悪化でテスト実施が難しい場合、全てを遠隔での実施に切り替えられるよう、
また継続的な試験の実施を考慮に入れ、手順を設定することが推奨される。

 
規則に従い、遅くとも学期の開始から1ヶ月以内に、テスト実施方法の管理体制を決定しなければならない。この段階から、衛生状態の変化や異なる
選択肢を選ぶ際の条件に応じて、さまざまな可能性を想定しておくことが推奨される。

 
新型コロナウイルス感染症陽性の学生や濃厚接触者は、隔離期間中に試験が実施されると、参加できないことが考えられる。よって、隔離政策を
尊重し、試験を受ける必要があるすべての学生とその監督者の健康を確保するために、隔離対象者のための追試を実施することは、教育機関に
任せられている。この追試は、正当と認められた欠席から2ヶ月以内に開催される(14日前までに通知される)。

 
感染対策の尊重

 
狭い場所では、マスクの着用は必須である。各機関は職員にマスクを提供する必要がある。学期初めの規定にある全ての感染対策やその他の衛生
に関する規定は、厳守される必要がある。

 
特に利用者や職員が共同エリアを使う際、これらの規定に従う必要がある。特に、部屋の空気を清浄化し換気を積極的に行う必要がある。機関
では、空気中の二酸化炭素の測定機器を使用できる。衛生措置に関して過去の通達で定められた対策を実施する必要がある。

 

2. その他の活動再開

 
高等教育機関で通常行われているすべての活動は、学期の初めに適用される感染対策に従うことで、再開することができる。

 
学生食堂

 
地域と国の衛生状況の悪化の可能性を考慮しながら、学生食堂に適用される規定に従って運営される。

 
科学、文化、スポーツ、コミュニティイベントの開催

 
衛生危機から脱するために必要な一般的政策を規定した2021年6月1日の法令2021‐699号に基づき、各機関で開催される次の活動およびイベント
の実施は、衛生パスの管理とスポーツ・文化担当省庁が定義する衛生プロトコルに従う。

  • 外部からの観客、参加者がある文化・スポーツイベント。
  • 教育課程に関係のないスポーツや文化活動。キャンパス内で実施され、学生と職員のみが参加する文化・スポーツ活動は、教育課程に関連
    するとみなされる。
  • 機関外の人が参加する科学シンポジウムやセミナー

 
これらのイベントの主催者は、イベント時に行う対策について、どのように実施し、どれくらい考慮するかを学校長と参加者に伝え、それら
が尊重されていることを確認するために、どのような手段が講じられるかを明示する必要がある。

 
これらのイベントを開催する機関は、規制によって定義された条件と手順に従い、この法的義務を確実に遵守する必要がある。学生団体が
主催する催しに適用される規定については、具体的な指示がある。

 
>>>次へ、つづく


Ministère de l’Enseignement supérieur:: Rentrée 2021 : accueillir 100% des étudiants, déployer la vaccination


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フランス
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