【ニュース・フランス】1年前に採択された高等教育研究に関する法律の実施状況

2013年7月22日に高等教育と研究に関する法律が可決されてから1年が経過し、これまでの実施状況一覧が公表された。概要は以下の通り。

○学生に関すること

1.中等教育から高等教育への、事前のオリエンテーション及び進路決定:学部入学前後6年間のオリエンテーション体制  実施済

2.職業バカロレア取得者のSTS(上級技術者養成課程)への優先的進学と技術バカロレア取得者のIUT(工業技術短期大学)への優先的進学  実施済

3.学士号の改革:学位種別の簡素化、段階的な専門化、教育改革  実施済

4.学生の学業成就を推進するデジタル支援(MOOCsの導入等)  実施済

5.学士課程を中心とした、スタージュの指導とカリキュラムへの組み込み  実施済

6.各高校の優秀な生徒10%に選択的課程への進学権を与える  実施済

7.高校‐大学間の障壁除去   実施済

8.医学教育へのアクセスの多様化と進路変更のしやすさの改善  実施済

9.学生のモビリティ強化  実施済

10.高等教育における職業教育の展開:2020年までに職業教育を倍増させ、就職率を向上させる  実施中

○大学に関すること

1.大学内にESPE(教員養成・高等教育のための高等教育機関)を創設  実施済

2.留学生・外国人研究者の受け入れ強化  実施済

3.男女平等の重視:全ての公的機関における男女バランスの公表  実施済

4.外国語による教育の許可   実施済

5.ガバナンスの改善、より民主的で平等に:学術委員会、理事会、外部者の投票権等  実施済

6.高等教育に関する国の戦略の精緻化(StraNES)  実施中

7.共同指導を取り入れた、国民教育・高等教育・研究省の高等教育全体に関するコーディネーション強化  実施中

8.大学・研究機関分布図の再定義:国際的魅力と関係機関間のシナジー強化のための25グループへの再編成(COMUE、連合)  実施中

○研究に関すること

1.研究に関する国の戦略を決定する研究戦略会議の設置  実施済

2.研究成果の移転と起業の推進

・2014年2月17日法令:研究成果の移転と起業のための特別法  実施済

・学生起業家の身分と対応学位を伴う改革・起業・移転のための学生拠点(PEPITE)の創設  実施済

・知的財産制度の簡素化  実施中

3.欧州のHorizon2020プログラムに沿った国家研究戦略(SNR)の仕上げ  実施中

4.幹部公務員における博士学位保持者の活用  実施中

5.評価手順の簡素化  実施中

URL1: http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid81469/22-juillet-2013-22-juillet-2014-ce-que-change-la-loi-relative-a-l-enseignement-superieur-et-a-la-recherche.html

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究