【ニュース・フランス】高等教育・研究大臣が、サル痘に関する科学的データの即時オープンアクセスに関する国際要請に共同署名

 
Covid-19のパンデミックとの戦いを続ける一方で、世界が新たな感染症の流行に直面する中、世界19カ国の研究代表者と欧州委員会は今日、サル痘ウイルスの蔓延を抑えるために必要な科学的データの即時オープンアクセス化を求める国際要請に共同署名した。

 

世界保健機関(WHO)はこのほど、世界的に拡大するサル痘の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」であると宣言した。したがって、このウイルスの蔓延を食い止め、最もリスクのある人々を保護するためには、国際的な対応を調整することが不可欠である。

 

Covid-19や近年のエボラ出血熱やジカ熱の発生で見られたように、国際的な科学コミュニティの協調的な対応は、研究データの迅速な共有に基づくものでなければならない。

 

ウイルスとの闘いは、すでに予防と治療のための確かな研究と治療法に基づいているが、流行とその進化に先んじるためには、まだ多くのことを学ばなければならない。

 

したがって、署名者は、著者、寄稿者、出版社、研究機関に対し、サル痘およびその他のオルソポックス疾患に関する論文を、人間および機械による読み取りが可能なオープンリポジトリで共有するよう呼びかけるものである。この共有により、研究利用や二次分析を含む広範な再利用権とともに、全文およびメタデータへのアクセスを提供する必要がある。

 

サル痘の流行国がこれ以上世界に拡大することを防ぎ、非流行国で新たなウイルス保有宿主が出現するのを防ぐために、そのリスクを抑えることが不可欠となっている。科学者や出版社の迅速な対応により、世界的なサル痘対策の緊急性に対応することができる。

 

この国際的な呼びかけには、以下の国々を代表する科学技術のリーダーやアドバイザーが共同署名している。
オーストラリア、ブラジル、カナダ、コンゴ民主共和国、フランス、ドイツ、ガーナ、インド、イスラエル、イタリア、日本、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、ポルトガル、大韓民国、シンガポール、南アフリカ、スペイン、イギリス、アメリカ合衆国、欧州委員会上級科学アドバイザーグループ

 

7/11


Ministère de l’Enseignement supérieur: 
La ministre de l’Enseignement supérieur et de la Recherche co-signe l’appel international pour le libre-accès immédiat aux données scientifiques relatives à la variole du singe


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フランス
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