【ニュース・フランス】高等教育・研究・イノベーション省2018年度予算、7億ユーロの増額

Frédérique Vidal高等教育・研究・イノベーション大臣は2017年9月14日、フランス公共放送France Interに招かれ、2018年、高等教育・研究・イノベーション(l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:ESRI)の予算が7億ユーロ増額されることを表明した。これは学部(大学における最初の3年間、すなわち、学士課程)への学生の受入れとその成功によるものであると述べた。

 

政府は若者を信頼し、将来への投資を選択する
9月14日、France Interフランス公共放送で、Frédérique Vidal大臣は、2017年初期予算に比べ、2018年には同省の予算が7億ユーロ増額されると発表した。「予算が誠実であるようにという観点からもっとも厳しく査定された予算を立てたことを鑑み、このことは政府が若者とその将来を信頼していることの証である。」と述べた。

 

高等教育に進むこと、それはすべての高校卒業者(バカロレア取得者)の権利
さらに、学部生の受入れとその成功に関する広範な協議が開始された。これは2018年新学期から入学者の選別に機械的な抽選を使用せず、学生が成功するように、よりよく寄り添うことを意味する。
この協議は2017年7月17日に開始され、8月下旬に新しい段階に入り、協議に参加するパートナー(学生、高校生、職員代表者、生徒の親、大学長、教頭など)の参集を得て、11のワーキンググループを設置した。10月に予定される結論をもとに、2018年新学期に適用可能なグローバルな行動計画を立ち上げることができるだろう。この改革に関する質問に対して、大臣は“すべてのバカロレア取得者は高等教育に進む権利を有する”と確認した。

 

高等教育への入学に際して「ノー」ということではなく、「イエス、しかし」ということである。つまり、「われわれが実行に移したいことは、そしてワーキンググループがめざしているのは、学生がある分野を学びたいと希望したとき、その学生が十分な学習を経て、それを行う能力があるかであり、われわれは学生に寄り添い、必要な補習を行い、あるいはより具体的な支援を提供すべきかということである。」

 

このオリエンテーションという問題は大臣にとって基本的な問題であり、また、「中等教育と高等教育がよりよく機能するようにし、この中等教育から高等教育へ移行段階を円滑にする教育チームを創生するということである。」
現在行われている検討では、高等教育課程、とりわけ最初の2、3年(高等教育への入口、メニュー別の養成)をどのように運用するかが課題である。
大臣は、学生の成功はよりよいオリエンテーションを必要とし、生徒・学生の不安を減らし自律へとつながると考えている。課題は『社会進歩の真の駆動源(エンジン)としての高等教育の再構築』である。

 

2017年9月15日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:ESRI:budget en hausse de 700 millions d’euros en 2018

地域 西欧
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