【ニュース・フランス】高等教育についての資格の見直しに関する世界協約

 
第40回ユネスコ通常議会において「高等教育についての資格の見直しに関する世界協約」が採択された。これは、高等教育機関での国際連携と学生の流動性を活発にすることを目的としている。高等教育についての資格の見直しに関する世界協約は、2019年11月12日から27日においてパリで開かれた第40回ユネスコ通常議会において採択された。
 
高等教育・研究・イノベーション省(Ministère de l’enseignement supérieur, de la recherche et de l’innovation:MESRI)は、8年の準備期間を経てこの採択に至ったことを評価している。この新たな世界協約は、高等教育に関して国際的な見直しを図る初めての枠組みとなり、共同原則を定義していく。世界協約に基づき、高等教育に関する資格について、公正かつ透明性があり差別的でない枠組みが作成され、国際協力強化への貢献が期待される。
 
これによって世界での流動性が加速し、学生の国際的な動きを円滑にする。世界協約の文書では、高等教育機関において国際化が強化されている中で、フランスからの価値基準(公共性、学問の自由、組織の自立)に関する提案が反映されている。効力を実行に移せるよう、世界協約の文書は直ちに20以上の国において国家レベルで批准される予定である。
 
2019年11月27日
 
MESRI:Convention mondiale sur la reconnaissance des qualifications relatives à l’enseignement supérieur
 

地域 西欧
フランス
取組レベル 国際機関レベルの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
レポート 海外センター