【ニュース・フランス】高等教育における公的奨学金の状況に関連するナンバー2020-016のレポートの発行

 
教育・スポーツ・研究監督庁のミッションについてのレポートに、学生への財政支援を行う3段階の高等教育公的奨学金の状況が記されている。

 
 高等教育・研究・イノベーション省の活動と地方学生・生徒生活センターのネットワークを通して、2019年には71万人の学生が支援を受けている。若者が自由に行動しつつ学術界で成功するための支援サービスを強化するため、2020‐2021年にCROUSから支出される奨学金は1.2%上昇した。

 
 今年のインフレ状況と連動したこの値上げと、同省が決定した大学の登録料の据え置きによって、学生の購買力を支える。国家学生生活観察機関
の最新のデータによると、公的援助(奨学金、住宅支援など)は学生の月の収入の26.2%となり、奨学生の割合については51.8%まで増えている。

 
 これらの支援は、その他の収入を補完するものである。学生のための情報と社会支 援を受ける権利へのアクセスを改善することは重要な課題
である。学生支援を行う全ての機関をつなげる役割を果たしているetudiant.gouv.frのサイトの改善などである。

 
 このレポートでは、学生ソーシャルファイルによって、学生が申請できる援助について理解しやすくなっていることが強調されている。
またこのレポートでは、学生の立場にたって実際の状況に即した援助を行うことの重要性が強調されている。

 
 例えば、大学やCROUSの緊急援助活動や学生生活・キャンパス生活の学生負担金制度など、コロナ禍における支援状況について明らかにすること
が出来た。高等教育・研究・イノベーション省のFrédérique Vidal大臣は、形式的な権利を実際の権利とするために、既に始めた政策やこれから行う
政策が学生のための社会的支援となるように行うことが最優先事項であると強調した。
 
10/9
 


Ministère de l’Enseignement Supérieur, de la Recherche, et de l’Innovation: 
Publication du rapport n° 2020-016 relatif à la cartographie des bourses publiques de l’enseignement supérieur

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
学生の経済的支援 学生向け奨学金