【ニュース・フランス】開かれた科学指標の新版:2019年にフランスで発表された論文の56%がオープンアクセス

 
高等教育・研究・イノベーション省は、開かれた科学についての指標の2020年版を発表した。2019年に発表されたフランスの高等教育機関
または研究機関所属の著者による15万6千本のうち、56%がオープンアクセスとなっている。前年比7ポイントの上昇で、これによって開かれた科学の
国家計画の開始以来、進歩があることが証明
された。

 
指標を立ててから3期連続の増加には、他のプラスの情報が含まれている。2019年以前の論文のオープンアクセスも進んでおり、2018年発表の論文
については、最新の発表では5ポイント上昇し、54%がオープンアクセスとなっている。今回初めて、前年の結果との比較が行われたが、オープン
アクセスの割合が上昇したのは、発表日と公開日の間の期間が短縮
した為としている。

 
オープンアクセスの方法は様々であり、17%は公開資料として、14%は編著者が直接オープンアクセスに発表、25%は2つの方法を同時に行っている。
HAL(オープンアーカイブ) は、40%のシェアのある代表的なオープンアクセスである。分野ごとのオープンアクセスに関するデータも明らかに
されており、数学では75%まで、工学では40%まで、人間科学では45%に達している。

 
オープンアクセスの科学論文は、科学共同体の全員が利用可能である。有料であったり契約制であったりした論文の発表に取って代わり、広く公平な
科学結果の発表を保障し、科学の進歩を推進し、その社会的、経済的インパクトを絶大なものとするだろう。

 
プラスの指標結果は、2018年7月に高等教育・研究・イノベーション省Frédérique Vidal大臣が始めた「開かれた科学の国家計画」の枠組みにおける
政策の成功を示している。
 
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Ministère de l’Enseignement supérieur:
Nouvelle édition du baromètre de la science ouverte : 56 % des articles scientifiques français publiés en 2019 sont en accès ouvert

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
統計、データ 統計・データ