【ニュース・フランス】第9回・研究と創作ミーティング「物語、世界、ナラティブ」、アヴィニョン演劇祭およびオンラインで開催

 
2022年7月11日および12日に、国立研究機関(ANR)とアヴィニョン演劇祭は、「物語、世界、ナラティブ」をテーマに第9回・研究と創作ミーティングを開催する。研究者、アーティスト、エンターテイメント業界関係者、そして演劇祭参加者の交流の場として、作品の思想と最新の研究成果を融合させることを目的としている。この後、Thalie Santé、AFDAS、Maison des publics et des professionnels du Festival d’Avignon との共催により「エンターテイメント業界で働くということ!意義、貢献、経験」と題したフォーラムが開催される。この2つのイベントは、学術研究、創造、社会のつながりを再認識する重要な瞬間となるだろう。

 
第9回・研究と創作ミーティングに向けて「物語、世界、ナラティブ」を探求する
 

「舞台装置」「プロット」「暴力と情熱」「世界の混乱!」「ゲームとルール」「世界の旅」「未来の記憶」といったテーマに続き、ANR とアヴィニョン演劇祭は7月11日と12日に、演劇祭のプログラムに関連した、以下4つのテーマセッションを通じて「物語、世界、ストーリー」について探究する。

 
「むかしむかし」
「フィクション、魔法、そしてリアリティ」
「ストーリーを変える?」
「今日を語る」
 

過去8回の開催を通じて、アーティストと人文・社会科学、認知神経科学分野の研究者との対話が、いかに新しい科学的視点に富んでいるかを示してきた。様々な研究の潮流と文化界関係者の関心とが対峙することで、クリエーションの変容とその社会的機能を探り、現代の課題に対する熟考を促すのである。

 
第9回目となる今回は、歴史学、社会学、経済学、法律学、政治学、文学、演劇学、心理学、認知科学、神経科学などの専門家が、演劇祭に参加するアーティストと交流し、知の境界線を取り払うことを目的としている。

 
今年の研究と創作ミーティングでは、フィクションの形、日常生活やおとぎ話をどのように語るのか、神話からどんな影響を受け絶えず変容しているか、文化や時代を超え、我々の感性・行動をどのように変えるのかを問う。また、言語や言葉がいかに私たちの思考や知覚、感情を構成しているか、私たちの意識がいかに夢によっても養われているかについて議論する。

 
アーティストと科学者は、個人と社会のイマジネーションを涵養し、共通の世界を実現するナラティブについて、各々の見地から意見を交換し、研究者と芸術を愛する人々との議論と対話を活性化する。
 
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ANR: 9e édition des Rencontres Recherche et Création « Contes, mondes et récits » à Avignon et en ligne


地域 欧州
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 地域連携、産学官連携