【ニュース・フランス】第4回未来の投資プログラム:将来世代への研究とイノベーションのための200億ユーロ(1)

 
2021年1月8日、ジャン・カステック首相は、第4回未来の投資プログラム(PIA 4)についての概要と目的を発表した。PIA 4は高等教育と研究、
イノベーションのためのプログラム
であり、2021‐2025の間に200億ユーロの予算が措置される。この計画の重要な点は、戦略的に判断された
未来の活動に向けたものであるということである。

 
「PIA4に採択されるプロジェクトには、2030年におけるフランスを導く使命がある。これは今後10年の問題において、イノベーションを起こし、
解決法を探る者に対する長期的な見通しを示す唯一の方法である。」とジャン・カステック首相は述べている。

 
「様々な協議の成果である第4回未来の投資プログラムによって政府は、国内の研究者や企業家がイノベーションを起こし、リスクのあるチャレンジ
が出来るように、将来への安心と必要な方法を与えたい
と考えている。そして、これには、環境に配慮した長期的成長モデルの中で、フランスが
将来の経済活動と雇用を活発にするための技術の先頭にたつという目標がある。」と投資局長Guillaume BOUDY氏は述べている。
 

環境に配慮する長期モデルにフランスを組み込むこと

 
4年間で200億ユーロの予算が組まれている第4回未来の投資プロジェクトは、高等教育と研究、イノベーションを対象としている。このプロジェクトは、フランスの独立と競争力、雇用の維持を保障することを目的としており、進行中のエコロジーの展開が継続されることとなる。

 
PIA 4は簡素化され、地域的な実情を考慮しながら、エコロジー展開と経済の競争性と独立に関しての問題に応えていく。PIA 4には2022年までに
110億ユーロの予算が組まれており、政府主導の活動の10%以上におよぶ。PIA 4では、少なくとも30%以上がエコロジー展開を目的としたもの
と定められている。

 
プログラムの新たな優先イノベーション戦略の大部分は、エコロジー展開についてである。このプログラムは地域の規模によって特徴づけられ、
各地域はイノベーションを進めるための国家戦略の精査や「地域的なデモンストレーション」を実施する。そして実際開発されたイノベーション
の有効性をテストすることが可能となる。PIAの各地域への予算は2億5千万から5億ユーロである。

 
「管理された」イノベーションに125億ユーロ

 
フランスにおいて、有力であり、あらゆる手段を用いて推進している戦略的な有望な市場は、現在構築されつつある。これらについては、国際的な
指針に基づいて定義されている。政府主導で、世界的な競争に関する問題に適応するためである。

 
これにより、投資の優先順位を決定し、新たな課題に立ち向かうことを可能とする。この考え方は「管理された」PIA 4と呼ばれ、幾つかの市場や技術に
狙いを定め、イノベーションの成熟度合に合わせて成長段階にある企業や研究所を支援することを目的としている。
 

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Ministère de l’Enseignement supérieur:
4e programme d’investissements d’avenir (PIA 4) : 20 Md€ dans la recherche et l’innovation en faveur des générations futures
 

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究