【ニュース・フランス】社会に開かれたグランゼコール、関係機関と大学が参加する運営員会

 
Frédérique Vidal(フレデリック・ヴィダル)高等教育・研究・イノベーション大臣、Florence Parly軍事大臣、Geneviève Darrieussecq軍事大臣付副大臣は、2019年6月に始まった社会に開かれたグランゼコール(高等職業訓練学校)に関する報告書を受け取った。彼らは、このミッションを、大学を含む関係機関まで拡大することを決定した。11月に始動する運営委員会は、三者によって定められた「義務的成果」の指針に則って各機関の運営状況を監視する。
 
高等教育機関では平均38%が奨学金を受給しているのに対して、グランゼコールでは11~19%である。6月に高等師範学校[パリ、リヨン、レンヌ、サクレ―)、三つの商業学校[エセック経済商科大学院大学(Ecole supérieure des sciences économiques et commerciales:ESSEC)、パリ高等商業学校(École supérieure de commerce de Paris:ESCP)、HEC経営大学院(Ecole des hautes études commerciales de Paris:H.E.C.)]の指導部は、Frédérique Vidal大臣とFlorence Parly大臣が監査人を務めるエコール・ポリテクニークにおいて、両氏からあるミッションを与えられた。
 
その成果報告は今日公表され、社会に開かれたグランゼコールに関する決定的な内容が記載されている。このミッションの成果は、入学試験の現状の改善や奨学金を受ける学生のための改善案として活用される。それにより準備学級は、選抜クラスに入学する学生の社会的な多様性について重要な役割を担い、地方にある準備学級(奨学金を受給する学生が多いが選抜試験の合格率が低い)及びその状況が真逆のパリ近郊の準備学級との地理的な平等性を再考する必要性が明らかになるだろう。
 
複数の出願を可能にすることと、高校生が入学するまで必要なサポートをしていくこと(各機関やチューターのパートナーシップ締結)は、主導的立場のグランゼコールの提案に基づいた、運営委員会による分析結果によるものである。物資的、経済的側面を鑑みると、経済的に恵まれない学生にとって、長期間の学生生活は大きな負担となり、才能のある若者が経済的な理由で、高等教育を受けることを断念することが無いように、彼らに良い環境で学問に従事できるように支えることが必要である。
 
2019年10月14日
 
MESRI:Ouverture sociale des Grandes Écoles:un comité de pilotage pour inclure l’ensemble des filières, y compris universitaires
 

地域 西欧
フランス
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