国立研究機構(Agence Nationale de la Recherche:ANR)は、15ケ国22連携機関と共に、近いうちに欧州委員会と合同で、持続可能な都市のアクセス性と接続性の問題についてのプロジェクトを公募する。これはERA-NET共同基金(都市のアクセス性と接続性)の枠組みの中で行われる。プロジェクトの公募は、2019年12月から2020年1月を予定している。
このプロジェクトの目的は、都市のアクセス性と接続性の分野の超国家的研究・イノベーションプロジェクトを支援することにある。この公募によって、超国家的な公的・私的研究グループ、企業、市町村、市民代表、NGOなどの間での協力関係構築が期待される。この公募は次の国々を対象とする。ドイツ、オーストリア、ベルギー、キプロス、デンマーク、フランス、イタリア、ラトビア、ノルウェー、オランダ、ポーランド、ルーマニア、イギリス、スロベニア、スウェーデン、トルコ。このプロジェクトへの予算は、約2250万ユーロである。
プロジェクトのテーマは、次の5つの課題となっている。
- 持続可能な都市の流動性、管区の整備、デジタル接続性向上への総合的取り組み。
- 持続可能な都市の流動性向上のためのシステムとサービスの発展・支援。
- 区画整理等を行い、地域レベル(通り・地区のレベルから)での持続可能な都市の流動性とアクセス性を向上させること。
- 持続的な都市のアクセス性と接続性への移行を実現させるための効果的な政策を提案すること。
- 持続可能な都市のアクセス性と接続性のために行動と視点を変えること。
本プロジェクトは、現場の人々(企業、都市と地方、NGO、市民や消費者の代表など)が関与する提案であることが期待される。
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