【ニュース・フランス】未来の投資プロジェクト:高等教育機関の連携によるプロジェクトの公募開始

 
 フランスが今までに経験したことのない危機に対し、高等教育機関の新年度開始に向け、高等教育・研究・イノベーション省
Frédérique Vidal大臣と投資局長Guillaume Boudy氏は、未来の投資プログラムから出資される「ハイブリッド教育」プロジェクトの
公募を開始する。

 
 このプロジェクトには、100万から500万ユーロの予算が配分される。現在の衛生危機状況と新年度開始への影響を考慮すると、
これまでの教育方法を見直す必要がある。

 
 学生を正しく導くため、学生及び指導者の新たな教育デジタル技能の習得を促すことを目的としている。「ハイブリッド教育」プロジェクトの
公募は、次の2つの要請に応えるものである。

  1. 活動範囲の拡大および高等教育と研究における未来の投資プロジェクトの枠組みにある既存のプロジェクトへの追加支援(主として
    新たな大学教育課程(Nouveaux cursus à l’université:NCU)、イノベーション教育に関する高度化推進(Initiatives d’excellence
    en formations innovantes sélectionnées:IDEFI)、電子情報イノベーション教育に関する高度化推進、ディスラプト・キャンパス
    (キャンパスの変革))の、推進。
  2. 未来の投資プロジェクトの名のもとに新たな発見や事業の推進を支援するのではなく、従来の教育を電子化の教育に変換しやすくする。

 
 この2つの要請は、高等教育機関における新年度をより良い環境で開始できるように支援し、各コースを充実させるために財政支援を
するためのものである。

 
 そして、分散化、部分化した教育ソースを利用し、初期教育課程の学生が社会人コースの様に自分で授業を選択できるようにする。
本プロジェクトの枠組みで既に開始されているプロジェクトを利用するか否かにかかわらず、各学校とそのパートナー機関は、教育変革と
デジタル化の実施可能性およびハイブリッド教育の機関モデルの有効性についてデモンストレーションを行わなければならない。

 
 これにより2020‐2021年度開始において、遠隔教育またはハイブリッド教育の確立とその利用が期待される。また、バカロレア後の
大学(学士、職業学士、技術短大免状)や学校(準備学級の初年度)から課される初年度の学習のモジュール化を進めることにもつながる。

 
 これらについて、政府の承認(許可とグレーディング)を得られる課程についての準備は、計画に沿って進められる。プロジェクトの
採択は、プロジェクトの実施支援やその認証を行うため、プロジェクトリーダーや公立・私立(EdTech)パートナー機関との議論を
通して進められる。

 
 プロジェクト申請機関は、プロジェクトの特性を生かした活動の可能性および既存のプロジェクトに基づいたものであるかどうかを
記載した計画概要を作成する必要がある。

 
 国立研究機構から選ばれた者により構成される選定委員会の主導のもと選定を行い、申請内容を精査し、現在の教育資源を充実させ、
より効果のある申請を採択する。

 
6月5日
 


Ministère de l’Enseignement Supérieur, de la Recherche, et de l’Innovation:
Investissements d’avenir | lancement d’un appel à projets sur l’hybridation des formations d’enseignement supérieur

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育