【ニュース・フランス】新型コロナウイルス感染症:ANRは短期間優先研究プロジェクトを支援するための「Résilience Covid-19」の公募を開始

 
 Flash Covid-19とRA-Covid-19の公募に続き、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)国立研究機構(ANR)は、REACTingと連携して「Résilience Covid-19」の新たな公募を開始する。この公募は2021年3月2日まで行われ、今後12ヶ月にわたり、研究結果によって衛生分野の
政策決定に関わる可能性があるものや、感染症の管理と制御に貢献する可能性のある緊急性の高い研究プロジェクトを支援することを目的としている。

 
 Flash Covid-19やRA-Covid-19により、この危機に対して知見をもたらす科学共同体の活動を推進することにつながった。そして、すでに200以上
のプロジェクトが選定され、2900万ユーロの予算が措置
されている。また次回の評価過程では、RA-Covid-19公募による13~16件のプロジェクトが
選定されることになっている。現在の衛生危機の状況を鑑みると、研究努力の継続は必要不可欠なものである。新型コロナウイルス感染症について
の科学共同体へのいち早い支援の保障を継続するため、MESRIとANRは「Résilience Covid-19」公募プロジェクトを開始する。
 
世界保健機関の推薦とREACTingの研究優先事項に呼応して、プロジェクトでは、次の3つの柱となるテーマを支援する。

  1. 生理病理学と疫学
  2. 予防、感染症管理と社会的ダイナミクス
  3. 活動と国際関係の様々な分野に対する経済的および組織的な影響

 
 研究提案のテーマについては、Flash Covid-19やRA-Covid-19において実施されていないものが選定され、学際的なアプローチが推奨される。
「Résilience Covid-19」の公募プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の優先課題に呼応して開始され、ANRの活動計画の2021年版および
ANRの包括的プロジェクト公募(AAPG)
の2021年版に盛り込まれる。これにより、新型コロナウイルス感染症についての長期的な研究プロジェクト
と社会をけん引する教育を活性化させることも目的としており、共同融資の推進が期待される。
 
12/18


ANR: Covid-19 : l’ANR lance un nouvel appel “Résilience Covid-19” pour soutenir des projets de recherche prioritaires à court terme

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究