【ニュース・フランス】France 2030:宇宙部門の最初の受賞者の発表と、CNESの目標と実績に関する契約書の調印

 
Bruno Le Maire経済・財政・産業・デジタル主権担当大臣、Sébastien Lecornu軍事担当大臣、Sylvie Retailleau高等教育・研究担当大臣は、France 2030の担当である投資総局長Bruno Bonnellとともに、France 2030大使の出席のもと、本日France 2030の宇宙部門に関する最初の閣僚運営委員会を開催し、この枠組みで開始したスキームの最初の15人の受賞者を発表した。この会議は、2021年11月以降に開始した最初の施策の総括と、今後数カ月間のガイドラインをまとめる機会となった。この分野に15億ユーロを投じることで、フランスは新たな宇宙への冒険の一翼を担おうとしているのである。

 
「フランスの新たな宇宙」の出現は、極めて多様な関係者の存在を浮かび上がらせている。研究所の技術、熟達した実業家の経験、スタートアップ企業の独創性を組み合わせることで、フランスは宇宙という新しいフロンティアへの挑戦を成功させなければならない。宇宙部門の優先順位と戦略軸は、国内のエコシステムにおける非常に幅広い協議の産物である。France 2030はパラダイムシフトを象徴している。成長市場におけるフランス産業の未来の位置づけを保証するために、リスクテイク、採択されたプロジェクトに対する公的支援のインセンティブ性、市場見通しがプロジェクトを選抜する際の重要な基準となる。さらに、France 2030は、フランスの主権と戦略的自律性を強化するものである。これらの目的を達成するために、CNES(Centre national d’études spatiales:国立宇宙研究センター)とBpifranceは、国家補助(公募はBpifranceが担当)と公共調達(入札の募集はCNESが担当)に分けられた補完的介入を通じて、フランス政府に代わりFrance 2030の宇宙部門を運営する。

 
フランス2030の大使らは、宇宙を宇宙開発大国とデジタル企業の新たな競争領域とする国際的な課題に照らし合わせ、これらの優先課題を浮き彫りにすることに成功した。また彼らの経験と知識によって、サイバーセキュリティ、産業化、宇宙産業と教育の拡大など、横断的な課題を含むように対象を拡大することができた。従来のバリューチェーンを打破するデジタル領域と宇宙領域の融合に関する彼らの貢献は、今後の支援の規模を決定するのに役立つであろう。

 
最初の成果は前途有望なもので、7つのスキームが立ち上がり、34の候補プロジェクトと15の受賞者が既に選出されている。さらにFrance 2030の下で6,500万ユーロ以上の支援が約束された。このような状況の下、政府は、新たに2つの制度を導入することを発表した。

  • 海上監視における宇宙データの価値を高めるための、CNESが運営する入札の公募。
  • 衛星コンステレーションとその技術の開発・産業化を支援するための、Bpifranceが運営するプロジェクト公募。この新しいプロジェクト公募は、宇宙インフラを変革するというフランスの野望を反映したものであり、欧州委員会の提案する安全な接続コンステレーションの展開と共通しているものである。

 
CNESの新しい目標・業績契約(COP)への調印
最後に、この会議は、2022年から2025年までの新しいCNESの目標と実績に関する契約(COP)に大臣が署名する機会でもあった。これは、宇宙分野のダイナミックな進化と、昨年2月のトゥールーズでの大統領演説で示された以下のような宇宙政策への新たな野望―産業政策の強化、新興勢力への門戸開放、より素早いプログラミングなど、国が定める方向性に合致するものである。国はCNESに対し、その使命を遂行するために必要な予算の確保を約束している。

 
これらの方向性は、CNESの運営の4つの柱に言い換えられる。産業競争力と新しいエコシステムの出現を促進し、経済成長のベクトルとしての宇宙分野の発展に貢献すること、フランスとヨーロッパの戦略的自律性を維持・発展させること、フランスの宇宙分野の科学的卓越性を維持しその影響を拡大すること、最後に宇宙の持続的発展の最前線にあり続けることである。

 
CNESは、60年以上にわたり、フランスの宇宙産業の卓越性を支える原動力として、研究および防衛を宇宙技術、気候変動、宇宙の探査、地球上での応用と結びつけてきた。今回のCOPを通じて、フランス政府はCNESの使命を再確認し、国の宇宙機関に対する信頼を新たにしている。

 
10/6


Ministère de l’Enseignement supérieur: France 2030 : présentation des premiers lauréats du volet spatial et signature du contrat d’objectifs et de performance du CNES


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