【ニュース・フランス】国会の科学委員会

 
 科学技術の選定評価のための国会組織は、「能力のある選ばれたレベルの高い専門家」24人から構成される科学評議会を刷新する。そのメンバー
の4分の1は、国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)所属の研究者である。パリ政治学院附属現代フランス
政治研究所(Centre de recherches politiques de Sciences Po:Cevipof)において、「公的な決定は、堅固な科学の基礎なしでは行えない」と
CNRS主席研究員のVirginie Tournay氏を含む科学技術についての能力の面からレベルの高い人員が24名選出された。
 
 Virginie Tournay氏は、科学技術の選定評価のための国会組織(Office parlementaire d’évaluation des choix scientifiques et technologiques
:Opecst)の一員である。その組織のメンバーは、コロナ禍直前の2月に刷新された。「この危機によって我々の働き方は全く変わってしまったが、
この危機によって我々のミッションの重要性が浮き彫りになった。特に、このような衛生危機下では素早く決定を下さなければならないので、人間社会
科学の分野は、危機を乗り越えるための障害やデリケートな話題について、予想される政府と科学委員会の意見の相違を理解し予測するための基盤
となるものである。」
 
CNRSが占める科学評議会のメンバー
 
・エコールポリテクニーク・光学研究所教授で主席研究員、科学アカデミーと技術アカデミーのメンバーの Alain Aspect氏
・主席研究員でJacques-Monod研究所ハエの進化チーム責任者の Virginie Courtier-Orgogozo氏
・CNRSのKastler Brosselラボ主席研究員でCNRSの物理研究所所長の Astrid Lambrecht氏
・高等師範学校の情報部門主任研究員で科学アカデミーと技術アカデミーのメンバーの Jean-Paul Laumond氏
・CNRS主席研究員で人間社会科学研究所所長の François-Joseph Ruggiu氏
・CNRS主席研究員でCevipoの Virginie Tournay氏
 
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CNRS: Les parlementaires à l’écoute des scientifiques

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
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