【ニュース・フランス】国による学生の賃貸保証

2014年9月より新学期が始まり、学生賃貸保証(CLé)制度が導入された。本制度は、28歳未満の保証人がいない学生に対して、国が保証人になるというもの。学生の収入や家庭状況、国籍にかかわらず、家賃上限がパリで700ユーロ、イル・ド・フランスで600ユーロ、その他の地方で500ユーロであることのみを条件に利用可能である。本制度は、「住居難が学業の妨げにならないように」という意図のもと実施される。本制度の実施について、学生組合は、「この時期、多くの学生は既に住居を決定済みで本制度を利用できない。実施が少し遅すぎる。」と不満を漏らした。
フランスでは、下宿を探している学生の6人に1人が保証問題に悩まされている。学生生活調査によると、46.8%の学生が民間の住居に住まい、32.3%が自宅通学、7.4%が大学寮を利用している。また、一月の平均生活費が799ユーロで、内、家賃が占めるのは平均426ユーロ(パリでは597ユーロ)という。

DNA紙 “ L’État apporte sa caution aux étudiants ”(2014年9月9日)

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育