【ニュース・フランス】商業系グランゼコールの授業料見直し

Edhec経営大学院が授業料の値下げを検討している。これは、授業料の値上げが進む昨今では珍しいことである。Edhec経営大学院では、現在、学生は4年間のコースで4万1000ユーロの授業料を支払っている。しかし、経済危機の影響を受け、この授業料の負担が困難な家庭が増加している。しかし、銀行の貸付に頼る学生は少なく(学生の借り手4.7%、商業系グランゼコールで11.5%)、その背景には、銀行側の審査が厳しいことも挙げられる。
一方で、他国と比べるとフランスのビジネススクールの授業料は安いとの意見もある。例えば、ロンドンビジネススクールは経営修士課程で3万4200ユーロの授業料を課している。この場合、修士課程が12か月なので、フランスと比較すると1年間で2倍の授業料を支払っていることになるが、学生の生活費を考慮すると、学生やその家族への負担は少ないと考えられる。
フランスの経済状況、教育の質、学生の需要などを考慮した議論が続きそうだ。

Le Monde “ La crise economique pousse les ecoles de commerce a repenser leurs tarifs”(2014年10月3日)

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組