【ニュース・フランス】医療・健康に関する研究:研究資金提供者はより理解しやすい研究計画の提示を求めるために協調する

医療健康管理に関係するすべての当事者間で、よりまとまりのある活動ができるよう、シナジー効果を生むために2014年5月、フランス大統領は、Aviesan*にその検討を命じた。2015年7月15日に、 Aviesanのイヴ・レヴィ会長は医療・健康に関係する省庁の部局(DGS、DGOS、GCS、DREES、DGRI)、およびANR、INCa、ANRSの協力を得て医療・健康に関する研究に関するアクション・プランを政府に答申した。

*Aviesan:
2009年4月に国家研究戦略に沿った協力と連携のために設けられた生命科学・健康に関する研究開発のコーディネーションをするアライアンスで、フランス国立科学研究センター(CNRS)はその創立メンバーのひとつとなっている。
フランスは、バイオメディカル分野では世界規模で大きな貢献をしている。研究員の20%がこの分野で活動しており、研究発表文献では、分野により、世界ランキング2位から6位に位置している。
医療・健康に関する国レベルのこのプランは、多方面に応用可能な研究、臨床、公衆衛生など周辺分野にも関係している。さまざまな機関が年間835にも及ぶ研究の資金援助をしており、その総額は2億ユーロを越えている。
第一段階では、研究資金に応募するすべての研究者・医師にとって、よりわかりやすくなるよう、すべての募集要項を共通のひとつのポータルに集めるようにする。
今年末までに、フランス国立研究機構(ANR)はこの共通ポータルサイトを設ける。そのための作業がすでに始まっており、応募書類を簡単・簡素化するための実際的な手順を共有することになっている。これはまた研究計画の選考に当たって適用する一連の手順を決めることにも役立つ。並行して、Aviesanは医療・健康に関する国家戦略、研究に関する国家戦略に則って、医療・健康に関する研究計画の国レベルでの優先順位を決定する役割を担っている。

URL1: http://www.agence-nationale-recherche.fr/informations/actualites/detail/recherche-en-sante-les-financeurs-se-coordonnent-pour-presenter-une-programmation-plus-lisible/

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価