【ニュース・フランス】医学課程第3段階の改革

すべての学生に高レベルの教育を行い、ヘルスケアの質を改善するための医学教育の第3段階の改革が最終段階にある。
すべての関係者が待ち望んできた改革は、ここ数年、学生、教員、学部長、学長、臨床医、全国総合医療協議会、地域健康エージェント、病院協会を動かしてきた。
教育法にあるこの構造改革の骨子を示している法令は、2016年11月25日に交付された。大臣たちが2017年3月3日に各関係者全員に通達したように、2017年の国家ランキング試験を受けた学生に対して、改革が適用される。
高等教育・研究審議会(Conseil national de l’enseignement supérieur et de la recherche:CNESER)、そして、助産学、医学、歯学、薬学国家委員会(Commission nationale des études de maïeutique, médecine, odontologie et pharmacie:CNEMMOP)によって承認された省令が今週公布される。これにはすべての規則や組織の取り決めが含まれており、各専門委員会の役割と構成、学生養成と教育プロジェクトフォローのためのツール、インターンシップ選択のための仕組み、インターンシップ、論文執筆のための手続き、専門教育修得免状(diplôme d’étude spécialisée:DES)取得のための認証方法、改革のフォローと評価のための委員会が規定されている。とくにこの最後の委員会では、学生、インターンは委員会の構成員であり、2018年第1四半期から委員会が招集される。

 

第2の省令は、現在、最終的な詰めの段階にある。獲得すべき知識と技能に関する教育的な準備、DESのリスト、オプションと専門横断的な養成(formations spécialisées transversales:FST)、44の専門分野のDESに対応する養成課程のモデルなどを規定している。各専門分野からの貢献の賜であり、学生・インターン代表を含めるという構造から生まれた対話の結果でもある。ポートフォリオ、デジタル・プラットフォーム、シミュレーション・センターといった新しい教育的ツールの利用も見込んでいる。この省令は、2017年4月18日に CNESERに、また、翌4月19日に CNEMMOPに提示されることになっている。

 

第3の省令は、2017年7月31日までには公布される。それは、FSTに対応する養成モデル、これらの養成へのアクセス方法、すなわち、国レベルでの定量的な規制のありなし、そして専門分野ごとの調整を地方レベルで行う委員会によって地方毎に行われる定性的な規制の一般規則に関するものである。

 

メモ
すべての専門分野について、この省令で公布されるDES養成モデルと専門横断的な養成のモデル(FST)は年次教育再評価の対象となり、そこには獲得技能の完全な修得に必要な養成修業年限に関する事項も含まれている。

 

2017年4月12日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Mise en œuvre de la réforme du 3e cycle des études de médecine

地域 西欧
フランス
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