【ニュース・フランス】公共の利益のための起業家プログラム:受賞者決まる

公共の利益のための起業家プログラムの受賞者が2016年12月8日に発表された。最終選考に残った11人から、2人のリーダーが選ばれ、教育・研究省が提示する課題解決に当たることとなる。
政府は共和国大統領の要請で「公共の利益のための起業家」プログラムを始めた。これは、11人からなるグループを構成し、彼らの優れたデジタル能力を活用するため、10ヶ月間、行政機関のパイオニア的な部署で、公共の利益に関わる問題解決に当たらせるというものである。
このプログラムは、「未来への投資プログラム」の「国のデジタルへの移行」行動計画によって支援されている。

 

目標:
行政の場でオープンイノベーションを開発する。行政が新しいリソースによって、知識を向上させ、新しいアイデアを実験的に試す能力を加速する。

 

行政への市民参加推進:
市民社会による公共の利益への取組を通じて行政を開かれたものとし、公共のアクションでこれらの取組みに調和が取れ、筋道が立った行動を推進する。

 

候補者の取扱:
行政機関で10ヶ月の有期雇用
高いレベルでパーソナライズされ、行動対象に合ったメンタリングを受けることができる

 

契約と実行開始:2017年1月

 

本拠地:パリ

 

研究省が提案した課題:
非標準化テキストデータをメタデータに結びつける助けとなるAPIを作り上げる。(組織と市民は今日、オブジェクトを表現するさまざまなデータに取り囲まれているが、それらは統一的な取扱ができず、したがって、データ間の連携をとるのが困難になっている。さまざまなデータを分野を超えて連結するには、標記のようなAPIが必要となる。)

 

受賞プロジェクト:UGGLYDATA
学習アルゴリズムのアプリケーションを介することで、データ・リポジトリの品質を向上するもので、次の2人のリーダーがサポートする。

 

・Laurent Dupont 40歳
エコール・ポリテクニク(パレゾー)、KTH(スウェーデン王立工科大学)を卒業し、IT分野で15年の経験をもつ。プロジェクトマネージャーとチームの協働創設者兼CTOとして、フランス、スウェーデン、米国のいくつかの新興企業で仕事をしてきた。これらの企業は研究とイノベーションにおいて優れており、特許を取得し、複雑な異種データ分析とその解釈に焦点を当てている。アプリケーションとしては、マルチメディア・ドキュメントの認識、オペレーション・リスクの法的支援と管理、SNSの分析、電子保健活動、高齢者向けの遠隔医療・サービスなどである。

 

・Léo Bouloc 23歳
パリ近郊で育ち、ParisTechのひとつ、ENSTAのエンジニアであり、応用数学と機械学習でENS Cachanから修士号を得ている。パレスチナ、インド、フランス、米国の公共分野、あるいはスタートアップでの経験により、アプリケーションの多様性を見出し、公共の利益のためにこれらの新技術を使う動機付けとなった。

 

2016年12月9日

 

Enseignement superieur et Recherche:Programme Entrepreneur d’intérêt général: les lauréats désignés

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
社会との交流、産学官連携 社会貢献