【ニュース・フランス】レジリエンスCovid-19の公募:45のプロジェクトがANRの340万ユーロの財政支援に選定される

 
Flash Covid-19、RA-Covid-19 の公募に引き続き、国立研究機構(ANR)は、2020年12月18日に高等教育・研究・イノベーション省、REACTing
ネットワークと共に、全国的な研究活動を支援
し続けるために、レジリエンスCovid-19 の公募を開始した。

 
この公募は、2021年3月2日まで行われ、新型コロナウイルス感染症の後遺症やメンタルヘルスへの影響のような、2020年の夏にはまだ不明な研究テーマ
をターゲット
にした。

 
選考を経て、採択された45の研究プロジェクトに、ANR から340万ユーロの資金援助が決定した。採択されたプロジェクトの一覧は、該当ページ
から確認できる。

 
研究テーマの少ない分野での学際的なアプローチを奨励

 
レジリエンスCovid-19 の公募では、Flash Covid-19、RA-Covid-19 の公募で、ほとんどまたはまったく探求されなかったテーマで、3ヶ月~12ヶ月
間の緊急研究プロジェクトの提案を支援することを目的とした。具体的には、より学際的なアプローチを奨励した。

 
世界保健機関の推奨とREACTingによって確立された研究の優先順位に沿って、公募では、次の3つの軸に関連するテーマを支援した:

     

  1. 病態生理学や疫学(粘膜免疫;革新的な治療アプローチと感染患者における新型コロナウイルス感染症の中長期的な結果を検証するための新しい前臨床研究モデル;新型コロナウイルス感染症ではない病状に苦しむ患者へのパンデミックの影響)
  2.  

  3. エピデミックの予防、流行の制御と社会の動き(新型コロナウイルス感染症のパンデミックに直面した健康、ケア、予防システムの組織化;様々な集団におけるメンタルヘルスと心理的幸福に対する新型コロナウイルス感染症の短期的および長期的影響;制御政策の分析
    と進化、様々な公的または民間の関係者の役割;人口の不平等、脆弱性、不安定性に対するエピデミックの影響;社交性、社会的結束、集団行動の形態の変化)
  4.  

  5. 異なるセクターの活動や国際関係への経済的および組織的な影響

 
選考を経て、147の提案のうち45の研究プロジェクトが、340万ユーロのANRの助成金に採択された。

 
Covid-19に関する全国的な研究努力の支援のための公募

 
Flash Covid-19、RA-Covid-19、レジリエンス Covid-19 の3つの公募の枠組みにおいて、最大3560万ユーロの財政支援を受ける279の研究
プロジェクトが ANR によって選出された。

 
危機が始まってから、ANR は全国的な研究努力を緊急に支援し、新型コロナウイルス感染症というパンデミックの制御に貢献するために広範な政策
を実施した。

 
ANR は、2020年3月初旬に Flash Covid-19 の公募を開始し、2020年4月に RA-Covid-19 の公募を開始した。この前例のない衛生状況に対する知識
と解決策をもたらすために、科学コミュニティの大規模な動員(約900のプロジェクト提案)があった。

 
Flash Covid-19 と RA-Covid-19 の公募により、総額3220万ユーロ(970万ユーロの共同融資額を含む)が用意され、234の研究プロジェクトの資金
調達と迅速な立ち上げが可能となった。

 
このプロジェクトでは、様々な分野の研究が採択された:ウイルス生物学、免疫応答の特性評価、診断検査の開発、抗ウイルス分子の探索、SARS-
CoV-2 の蔓延のモデル化、保護、病院サービスとケアの組織化、医療倫理、認識と行動の分析、管理政策と公共政策や社会的、経済的、地政学的
な課題。
 
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ANR: Appel Résilience Covid-19 : 45 projets sélectionnés pour un financement ANR de 3,4 M€


地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング