2018年5月24-25日、フランス主催の、欧州高等教育閣僚会議(ボローニャ・プロセス会議)がパリで開催された。本会議には、欧州地域48カ国の高等教育大臣、その他の招待国や欧州委員会、ユネスコ、欧州評議会、欧州機関、国際機関からの代表者が集まった。同24日には、Frédérique Vidal(フレデリック・ヴィダル)高等教育・研究・イノベーション大臣が開会を宣言した。
本会議は、
- 欧州大陸における協力の最も明白で広く認知された成功の一つとして、ボローニャ・プロセスに関係する48カ国の約束を行動で示すこと。
- 欧州地域の高等教育が新たな挑戦によりよく対応できるように、必要な進展を討論すること。
- 欧州本土におけるフランスの行動と欧州概念の強化に貢献すること。
を目的に挙げている。
また、21世紀の挑戦として21世紀最高の教育水準を共同して作り上げること、“欧州学生証”の発行、欧州大学ネットワークを拡大させることを掲げた。
また、Vidal大臣は、同23日、ソルボンヌ宣言20周年を祝う演説も行った。ソルボンヌ宣言は、1998年に、フランス、ドイツ、イタリア、英国の4カ国の大臣が、欧州の高等教育システムの調和を目指す「欧州高等教育圏」の創設を呼び掛けたものである。ソルボンヌ宣言から20年を経た現在、48カ国がボローニャ・プロセスに加盟しており、Vidal大臣は、欧州高等教育圏が拡大を続け、欧州が知性、文化的多様性の強みを持って、欧州市民が世界をよりよく理解し、自分の居場所を見つけることに貢献していると讃えた。
2018年5月24日
Ouverture de la célébration des 20 ans de la Déclaration de la Sorbonne
Ouverture de la Conférence ministérielle européenne de l’enseignement supérieur
Conférence du processus de Bologne: la France accueille la communauté de l’enseignement supérieur