【ニュース・フランス】フランス高等科学研究所、パリ・サクレー大学のメンバーに

フランス高等科学研究所(IHES)は他の18の高等教育、研究機関とともにパリ・サクレー大学の創設に参加する。世界的影響力のある科学センター、革新と経済的発展の推進者となるパリ・サクレーはフランスとヨーロッパの主な科学的、経済的、地域開発計画の1つである。
その野心は力と能力と多様性を備えた様々なアクターがもつ豊かな経験を活かしながら、基礎科学から応用科学まで連続体としての開発をすることで、大きな大学を創設することである。異なる機関の間の交流は、特に「未来への投資計画」、すなわち、パリ・サクレー大学によってもたらされる卓越した研究所(Labex)と卓越した設備(Equipex)によって実現される。
パリ・サクレー大学の第1回目の新学期が2015年に始まる。博士課程の学生はパリ・サクレー大学の20のエコール・ドクトラルの1つに登録され、修士の学生は8つの学校の1つに登録される。2016年に与えられるディプロムはこの2つの所属集団が記されることになる。
パリ・サクレーはマサチューセッツ工科大学(MIT)の卒業生の雑誌によって世界でもっとも重要な8つの革新的拠点として評価された。パリ・サクレー・クラスターはフランス産業の研究開発(R&D)の15%を担い、ハイテク分野で35000人の雇用を産み出す。ダノン、タレス、ホリバ(堀場)、EDFのような大きなグループ企業はすでにエコール・ポリテクニークのそばに研究センターを設立した。サフラン、ゾディアック、PSA、クラフト・フード、EADS、エア・リキッドも、カルマ、カンテル、レオスフェル、V-モテックのような革新的中小企業(PME)、中規模企業(ETI)に隣接したパリ・サクレー地域に進出した。

数でみるパリ・サクレー大学
-60,000人の学生
-15,000人の研究者、教員-研究者
-年間8,000の研究論文
-フランスの公共研究の15%を占める
-3人のノーベル物理学賞
-6人のフィールズ賞(数学)
-70以上の欧州研究会議(ERC)助成金(フランス15%、ヨーロッパ2%)
-5,700人の博士課程学生
-25,000人の修士課程学生
-外国人学生・研究者:大学全人口の23%
-向こう10年で50億ユーロ以上のフランス政府による投資
-家族や学生向けの民間住宅計画:15,000件
-300ヘクタールの都市化されたキャンパス

URL1: http://www.ihes.fr/jsp/site/Portal.jsp?document_id=3635&portlet_id=1193

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 産学官連携