【ニュース・フランス】フランスと南アフリカの生態学と環境学に関する新たな研究所

Sibongile Muthwaネルソン=マンデラ大学副事務局長とAntoine Petit国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)会長は、12月5日南アフリカのポート・エリザベスにおいて、Rehabs国際研究所(持続可能な生物圏のための生き物と人類の共生研究所)の落成式を行った。
 
南アフリカ国立公園とアンジェール大学の協力のもと、CNRS、リヨン第1クロード=ベルナール大学、ネルソン=マンデラ大学の間で、5年の期間付きで設置された。この研究所は、2015年に始まったガーデンルート全域の生態学共同研究に端を発するものである。
 

Rehabs国際研究所は、人類新世時代における社会エコシステムと生物圏に関するイノベーション研究の「拠点」となるだろう。Rehabs国際研究所の研究は、4つの研究テーマから構成される。

  1. 超支配的な種、即ち絶対的な存在である人類の活動に対して生物多様性と生態系が及ぼす影響と役割について、どのような支配的な力で構成されているかを理解すること。
  2. 自然がもたらす人類への貢献。生態系の基礎と文化多元論によってもたらされる進化・刷新・幸福についての相対的な展望の展開。
  3. 新たな人類の時代において、農村、海洋、都市の活動地域管理のために様々に変化する情勢下における環境保護と共生。
  4. 社会生態学を長期的に実践し、取り組んでいる研究の舵を取るための方法と取り組み方、及び付随するマニュアルのコンセプト、分析、共通の体験と取り組みの精査。

 
Rehabs国際研究所が加わることによってCNRSは世界に70を数える機関を設置しているが、3つ国際研究所がアフリカに設置されたことになる。アフリカ大陸での存在感は近い将来拡大することが想定されるため、CNRSはより多くの国々と友好な協力関係を構築していきたいと考えている。
 

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crns: Un nouveau laboratoire franco sud-africain en écologie et environnement

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究