【ニュース・フランス】ナントISITE(NEXT)に関する政府の2つの決定

Frédérique Vidal高等教育・研究・イノベーション大臣とGuillaume Boudy投資局長は、政府の承認によりナントISITEプロジェクト(NEXT)への出資の停止を発表し、ナントへ新たなプロジェクトを提案した。NEXTプロジェクトは2017年に国際審議会によって選定され、新たな大学モデルとなる機関の設立に向け、ナント大学、ナント中央高等学校、国 ⽴保健医学研究所(Institut national de la sante et de la recherche medicale:INSERM)、ナント大学病院センター(Centres hospitaliers universitaires:CHU)を統合することを目的としている。
 
そして、二つの基本方針、「未来の健康」と「未来の産業」について、2018年12月12日の決定を足掛かりに、プロジェクトに参加する全ての機関が共同で大学の計画方針を策定した。しかし、2019年10月9日のナント中央高等学校の理事会はその計画方針を却下し、2018年12月9日に召集された理事会ではその問題についての投票を行わず、NEXTプロジェクトの制度上の目的は達成されないままとなった。
 
この状況に対して、IDEX-ISITEの行動指針決定委員会の提案により、規約の条項に従って、最初に選ばれたプロジェクトが実現不可能なものであったということを確認し、将来の投資プログラムにより採択された出資を中止する決定された。この中止はISITEの責任者と共に実行され、その期間に条件付きでISITEと雇用契約を結んだ者(有期雇用契約、ポスドク)にも適用される。
 
地方団体とその経済の動き、科学と学術的なナント大学の潜在力と強み、そして特徴的なCHUとINSERMの参加を考慮しながら、ナントへの新たなISITEプロジェクトの提案を行う。この新たなプロジェクトは一新された目的に基づくものであり、2020年秋に予定されている国際審議会に提出され、当初の計画レベルを維持し、実施される予定である。
 
Frédérique Vidal大臣とGuillaume Boudy局長は、様々な部門において、NEXTプロジェクトによって選抜された新たな大学の設立について全容が理解されていないことを遺憾に思い、知事と大学長とを連携させ、目標基準達成のための取組みを実施することとした。将来の投資プログラムの公募により、フランスの大学を世界レベルの研究機関とするため、ナント大学そしてナント中央高等学校、CHUは、INSERMと共同で「科学・イノベーション・地域と経済(Initiative sciences, innovation, territoire et économie:ISITE)」プロジェクトを実施することとした。
 

12/23
Enseignement supérieur: Deux décisions de l’Etat relatives au projet ISITE de Nantes (NEXT)
 

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価