2020年6月30日、サイエンスニュージーランドのJohn Morgan会長と国立農業・食糧・環境研究所(Institut national de recherche pour
l’agriculture, l’alimentation et l’environnement:Inrae)のPhilippe Mauguin会長との間で、6年間の戦略協定が締結された。
これによって、共同プロジェクトの推進、科学の交流、および気候変動のような国際的に重要性が増している課題に対峙するための技術発展が
促進されることが期待される。この協定は、博士学生やポスドク、研究者、研究機関や大学間での科学交流に基づいて行われる。
共同研究活動はさまざまな分野における共通テーマにおいて実施される。例えば、人工授粉、羊の飼育、お湯での水生植物の繁殖
(これは世界気候変動に対応するためのものであり、木のゲノム解析や、地中の窒素や炭素解析を行う)である。
サイエンスニュージーランドとINRAEによって連携する機関は、環境・農業・食糧・生物経済の分野の研究を推進する。この協定の目的は、
相互に利益を生み出す共同プロジェクトや研究者並びに学生の交流プログラムを推進することである。
この共同研究におけるカーボンニュートラルは優先事項であり、特に今日の新型コロナウイルス感染症禍における移動制限に対応するため、
ネット環境も優先的に整備される。この協定は、特に気候変動のような将来のリスクに対応するための研究を推進する。それは次のような分野である。
- 生物多様性と生態系管理
- 健康で持続的な質の良い食生活
- 回復可能な生態系及び農業・食糧と森林におけるカーボンニュートラル
- 持続的な資源(土壌、土地環境、水)
- 循環的な生物経済
- 持続可能な土地利用のための地域の人々の活用
6月30日