【ニュース・フランス】オーダーメイド医療についての超国家プロジェクトの将来的な公募

 
国立研究機構は21ヶ国と連携し、将来的にERA-NETの枠組みとなるオーダーメイド医療ERA PerMedにおいて「オーダーメイド医療の多分野に
わたる研究プロジェクト‐オーダーメイド医療実施にむけて病院を支える器具の開発」という超国家プロジェクトの公募を始める。公募の開始は
2020年12月14日を予定している。この公募プロジェクトの目的は次のとおりである。
 

 (1) オーダーメイド医療の分野における超国家プロジェクトを支援すること。
 (2) 学術研究グループ病院での研究/公衆衛生グループ私立のパートナー機関の間での超国家的な協力を進め実行すること。

 
 この公募は、次の21の国と5つの地域からなる28の研究財政機構からの支援を受ける予定である。ドイツ(ザクセン)、オーストリア
(参加の決定はしていない)、ベルギー、クロアチア、デンマーク、スペイン(カタルーニャ、ナバラ)、エストニア、フィンランド、フランス、
ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア(ロンバルディ、トスカーナ)、ラトビア、ルクセンブルク、ノルウェー、パナマ、ポーランド、
ルーマニア、スウェーデン、トルコ。この公募のための予算は約1600万ユーロである。
 
公募プロジェクトのテーマ
 
 多分野にまたがる提案で、オーダーメイド医療への潜在的な影響と超国家的なプロジェクトとして行う価値を明確に示す計画であること。
JTC2021は健康システムについて、実装の成功を主な側面として考慮しながら、オーダーメイド医療の科学的なアプローチの開発を保障する
ために、次の3つの研究分野から構成されている。
 

 (1) 「基礎研究を臨床研究やそれ以降の研究につなげること」
 (2) 「データと情報、コミュニケーション技術 (ICT)」
 (3) 「健康システムを調整・判断する仕組みの研究」
 

コンソーシアムの構成
 

研究提案は、次のカテゴリーに属する者によるものとする。なお、研究財政機構における地域または国の規則を満たす必要がある。
 
 A. 学術研究または研究機関
 B. 臨床または公衆健康
 C. (産業)私立パートナー、例えば中小企業

 
 多国家プロジェクトであることが財政支援を受ける条件となる。公募プロジェクトに参加する各コンソーシアムは、財政支援に参加する国の中
の少なくとも3つの国において資格のある3つのパートナーと協力する必要がある。3つの機関はお互いに独立していなければならない。

 
 コンソーシアムに参加する資格のある3つのパートナーのうち、少なくとも2つのパートナーはEUに属する異なる国のチームでなければならない。
プロジェクトのパートナー数は、最大6である。また同じ国からの参加は、2チームまでに制限されている。出資についての資格を満たさない
チームがこの超国家プロジェクトに参加する場合、独自財源が必要となる。

 
 しかし、各コンソーシアムは、2つ以上の独自の財政基盤を持つことはできない。そして、コーディネーターは、この公募プロジェクトに参加を
呼びかけている研究財政機構から資金提供を受ける資格がなければならない。最後に、最終応募の際に、全コンソーシアムへの参加数の少ない
国が含まれているプロジェクトにおいて、参加するチームの数は最大7になる可能性がある。参加数の少ない国のリストは調整役によって作成され、
補完的提案が行われる。
 
10/20
 


ANR: Préannonce : un futur appel à projets transnational en médecine personnalisée

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 研究者交流