Frédérique Vidal高等教育・研究・イノベーション大臣、Didier Guillaume農業・食料大臣、Emmanuelle Wargon環境連帯移行大臣付副大臣、Agnès Pannier-Runacher経済・財務大臣付副大臣、Guillaume Boud投資事務局長は、第5回i-Novイノベーションコンクールの公募開始を発表した。これはスタートアップと中小企業を対象としており、応募期限は2020年5月12日である。
i-Novイノベーションコンクールは、フランス経済に特に強い影響をもたらすイノベーションプロジェクトとして、スタートアップや中小企業に対して支援を行うものである。
これは、経済分野のリーダーとなる企業の誕生を促し、世界規模の企業にまで発展することを期待するものである。
60万から5百万ユーロ規模の研究開発またはイノベーションプロジェクトにかかる費用を支援し、強力な技術によるイノベーティブソリューション市場の誕生と発展を加速させる狙いがある。
未来の投資プログラム（Programme d’investissements d’avenir：PIA）において、デジタル変革、環境とエネルギーの変革、健康、防衛などの分野で年間最大8千万ユーロが支援される。
2020年5月12日までに、この公募に立候補するスタートアップと中小企業は、以下の 9つのテーマ について、このプロジェクト実施の中心となっているフランス環境エネルギー管理庁（Agence de l’environnement et de la maîtrise de l’énergie：ADEME）と公的投資銀行に対して、申請する必要がある。ADEMEが主導する 4つのテーマは、
- 再生可能エネルギー、エネルギーの貯蔵とシステム（エネルギー生産と輸送の技術；エネルギー貯蔵の方法；可測性、操作性、輸送網の安全と管理；ミクロスケールでの技術と経済面のモデル化；エネルギーの再利用と回収エネルギーによる冷暖房ネットワーク)
- 輸送と持続的なモビリティ（新世代の低排出ガス車；新世代の自動化された道路、鉄道、河川および海上システム；物流用インテリジェントシステム；持続可能な物流手段のための新たなインフラの設備；汚染管理の評価、最適化）
- エコで効率の良い産業と農業（生産システムと設備、プロセスのエネルギー性能の改善；原料消費の最適化；環境への影響や排水、排ガスの削減；農業・森林生産システムが気候変動に与える影響への適応をもたらす革新的な解決法；アグロエコロジーへの移行；新たな農業・食料生産システムの開発）
- 水と生物多様性（都市での自然変化と自然；自然・農業・森林空間の消費制限；微細および巨大プラスチックの回収；観察・監視・評価のための革新的な計測システム；水の節約と水の統合的管理；排水資源の利用）
上記の、４．水と生物多様性 で、公的投資銀行が主導する 5つのテーマは、以下の通り
- デジタル・ディープテック（量子テクノロジー；人工知能とビックデータ解析；ブロックチェーン；拡張現実；バーチャルリアリティー；5G；環境への影響削減）
- 健康と緊急事態に関する課題（超高速診断テスト；健康分野における専門家による医療決断支援ツール；急患の待ち時間削減；救急医療制度と受け入れ体制の改善；救急医療料金の改善；革新的な医療機器による病院到着前の救急医療；遠隔医療やそこで利用される情報システムについての問題解決）
- フランスの未来製造産業（3Dプリンター；コネクティッドオブジェクト；バリューチェーンのデジタル化；自動化；ワークフロー；ロボット化；新たな素材との組み合わせ；管理とコントロール；生産プロセスの効率化；産業界の安全；ヒューマンインターフェースと機械）
- サイバーセキュリティ―（エンドポイントセキュリティ（EDR）；サイバー脅威インテリジェンス；自動化されたインテリジェントマッピング；サイバーセキュリティに適応可能なマシーンラーニングと異常検知；問題解決への意思決定支援）
- 持続可能な健康食品（タンパク質が豊富な食料；プレバイオティクス；プロバイオティクス；発酵食品；特定の人々に向けた食料または個人向けの食料；徹底した食品管理；低コストで持続可能な農業による生産、加工、保存およびマーケッティングのための機器、それらのプロセスおよびそれらの解決策；より効率的な包装）である。
２月２７日
