【ニュース・フランス】いじめ対策と学生イベントへの付添

大学の新学期にあたり、ナジャット・ヴァロー=ベルカセム国民教育・高等教育・研究大臣及びティエリー・マンドン高等教育・研究担当大臣は、大学長、高等教育機関長、上級技術者養成課程(STS)、グラン・ゼコール準備クラス(CPGE)がある高校長、アカデミー大学区長に対して、学生イベント開催、とりわけ新入生歓迎行事には、高等教育機関からの付添が必要であること、また、あらゆる種類のいじめを排除することを通達した。
ここ数年、減少傾向にはあるが、行きすぎた悪ふざけ、いじめ、そして過度のアルコール摂取強要はいまでも横行している。大臣達は法に基づき、また高等教育の責任として、そのような事態の抑止に努めなければならないとしている。新入生に対して、集団的圧力をもっていかなる野蛮な行為をすることも許されない。
通達の主な内容は以下のとおり。
・学生全体、そして職員に対して、いじめは違法行為であり、人間の尊厳を傷つけるものであると注意喚起を行うこと、
・機関の内規に、いじめを行った場合には、処罰の対象となることを必ず盛り込むこと、
・そのような事態が起きた場合には、規律維持のため、大学当局および関係省庁に同時に通報すること、
・そのような行為の被害者にはとくに注意を払うこと、
・イベント主催者に付き添うことで、そのような不正行為を未然に防ぎ、また、リスク低減のための必要な措置を講じること、
・年間を通じて、イベント開催にあたって不断の注意をすること。

現在、国会では、いじめの最中にしばしば起きる飲酒の強制やbinge drinkingの名前で知られる若者の過度の飲酒を防止するための法案を審議中であることを付け加えた。

URL1: http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid93478/lutter-contre-le-bizutage-et-accompagner-les-etudiants-lors-des-evenements-festifs.html

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
その他 その他