【ニュース・フランス】「180秒で紹介する私の博士論文」コンクール、2015年6月3日に国内最終選考

大学学長会議(CPU)とフランス国立科学研究センター(CNRS)の共催で博士課程の学生を対象に行われる今年の「180秒で紹介する私の博士論文」コンクール国内最終選考が、2015年6月3日、ナンシーで開かれる。
今回初めて、フランスのすべての大学群からの参加者が集まる。参加者はこの3ヶ月間に最終地方予選で選ばれた学生達である。各参加者はわずか3分間で、自分の論文、そして代表する大学をかけて戦う。
ストップウォッチで計ってきっかり3分間で、研究テーマについて、明晰で手短、しかも相手を説得する発表を行うこと、これこそが「180秒で紹介する私の博士論文」コンクールが求めるポイントである。自分の研究テーマをフランス語で、しかもやさしい用語を使って、広く一般の人にもわかるように説明する。しかも、使えるのはたった1枚のスライド。自分の研究内容をわかりやすく説明するということは、裏返せば、説明のやり方に工夫が必要になり、学生にとってもコミュニケーション力を磨く良い機会となる。
2008年にオーストラリアで生まれたこのコンクールは、2012年にフランス語圏知識人協会(Association francophone pour le savoir (Acfas))によってケベックで初めてフランス語で行われた。昨年にはフランスで、CNRSとCPUによって実施され、23の大学から400名の博士課程学生が参加した。今年はCNRSの地方代表による後押しもあり、すべての大学群から計680名の参加があった。
優勝者は1,500ユーロを、準優勝者は1,000ユーロを、また、3位入賞者は750ユーロを受け取る。今年は新しい試みとして、インターネット賞が設けられ、5月18日-31日の間に投票が行われる。
上位3人は2015年10月1日はパリで行う国際決勝戦に進むが、その大会には以下の7つのフランス語圏の国・地域からの代表が参加する:ベルギー、ブルキナファソ、カメルーン、モロッコ、ケベック、セネガル、そしてチュニジア。
このコンクールに参加する途上で、参加者達はプレゼンテーション法についての訓練を受ける機会があり、一方、前年の地方予選入賞者たちの中にはその後、企業からのコンタクトがあった人達もいた。

URL1: http://www2.cnrs.fr/presse/communique/4049.htm

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 若手研究者育成
その他 その他