【ニュース・フランス】「農業-イノベーション2025」計画開始

「農業-イノベーション2025」計画は農業省、研究省、経済省が共同で実施するもので、つぎの4つのテーマを優先している。
・農業土壌、農学、農業、そして気候に関する研究強化、
・農業をSNR(国立研究戦略機構)の中心に据える、
・デジタル技術とネットワークに接続された農業の開発、
・国土全体で開かれたイノベーションを促すための「活きた研究室」の創成。
数々の困難を抱え、また危機に直面するフランスの農業はすぐに行動を起こす必要がある。経済的支援策は必要ではあるが、農業は革新と創造の素晴らしい供給源となりうる。公的研究開発費の10%近くを農業とアグリビジネスに投じているフランスは、ヨーロッパ諸国の中でもこの分野にもっとも投資している国のひとつである。
COP21でも指摘されているように、農業は現在、気候変動という大きな課題に直面しているとすれば、逆に、農業はその応用範囲を限定すれば、気候変動へのソリューションやその軽減策を提供できるともいえる。実際、農業土壌は炭素貯蔵の大きな可能性を秘めている。今後、土壌に関するエキスパートのネットワークを形成し、どの程度、土壌に炭素を貯蔵できるかを検討し、経済的に競争力のある農業モデルを作り上げるアクターを支援する。実施に当たっては、CASDAR(農業・農村開発特別割当公庫)から50万ユーロが補助され、また、ADEME(フランス環境エネルギー管理庁)の支援
を受けることになる。

 

2016年2月29日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Lancement du plan “Agriculture-Innovation 2025”

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究