【ニュース・フィンランド】学生の起業家精神を育むアアルト大学の取組

 
2019年4月11日、欧州大学協会(EUA)は年次総会で、「欧州の大学が、学生の起業家精神を育てやすい場所になってきている」と強調した。
 
EUAシニアアドバイザーのAndreé Sursock氏が成功例の一つとして取り上げたのが、フィンランドのアアルト大学。同大学はフィンランドにおけるイノベーション創出のためのプラットホームとしての役割を担う機関として、2010年にヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ美術大学の3大学が合併して設立された。そこでは分野を超えた学生同士の交流を促す環境を提供することによって、学生の起業家精神を育成していると、EUAの調査の中で指摘されている。
 
例えば、同大学のAalto Design Factoryでは、同大学のビジネスリサーチプログラムと、企業による助成の下、学生が企業の抱える問題に取り組んでいく産学連携プラットホームを組み合わせたプログラムを提供しており、現在では世界中に24の同施設が存在している。
 
Sursockシニアアドバイザーは、企業家精神を育む意義を「学際性に富んだ環境で、問題解決型授業やチーム作業を通して、対人スキルや学生の主体性を育成すること」と述べている。
 
EUA:2019 EUA Annual Conference
University World News:Rising university success in promoting entrepreneurship
 

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