【ニュース・ノルウェー】Quota Schemeに代わる新プログラムの開始

ノルウェー政府は、2016-17年度より、Quota Schemeの募集停止を決定した。その代わり、新しいプログラムが開始される。

Quota Schemeとはノルウェー政府による発展途上国、中欧、東欧、中央アジアからの留学生に対する資金面での支援であり、その目的は、学生が母国に帰ったときに利益をもたらす教育を提供することである。

Bjørn Haugstad教育・研究副大臣は次のように述べる。「Quota Schemeでは、多くの発展途上国の学生がノルウェーで教育を受けるための支援をしてきた。そして、多くのノルウェーの学術機関はその恩恵を受けてきた。しかし、このプログラムは弱点も持ち合わせていた。それゆえ我々は考えを新たに、Quota Schemeに割り当てられてきた資金をより目的に合う方法で使う必要がある。」

新しいプログラムの主な目的は、学術面での相互協力を通じて、高等教育の質と国際性を向上させ、それによって発展途上国の競争力向上に寄与することである。

Haugstad副大臣は、学生交流も新しいプログラムの重要な要素となることを強調した。 これは、主に1または2セメスターの交換留学によって成し遂げられる。目標は、少なくともQuota Schemeと同数の学生にノルウェーに来てもらうことである。Quota Schemeとの主な違いは、学生が直接奨学金に申請をすることができない点である。

ノルウェー国際教育協力センター(Norwegian Centre for International Cooperation in Education:SIU)は、2017年から9千万ノルウェークローネ(約11億円)の財源で行う5年間プロジェクトへの募集開始を2016年に計画している。

 

SIU:The quota scheme to be discontinuedThe Quota Scheme – Academic partnerhips for development across borders

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 学生交流、国際化
学生の経済的支援 学生向け奨学金