【ニュース・ノルウェー】誰もが研究論文を利用可能にすべき

2017年5月22日、ノルウェー研究評議会(The Research Council of Norway:RCN)は、大学及びユニバーシティ・カレッジに対し同評議会から資金提供を受けたプロジェクトに関する論文を、6か月以内に無料公開の電子アーカイブに掲示するよう期限を明示した。

 

公的資金による研究結果に対するアクセスを保証することは研究政策の主要な目的である。2013年、同評議会から資金提供を受けたプロジェクトに関する出版物を電子アーカイブ上に公開し公に利用可能にすることを義務付けたが、この要件があまり遵守されていないことが最近の検証で明らかになった。
それによると、各機関は出版物の公開に関する要件を注意喚起してくれるものを強く必要としているとのことだ。このため同評議会は、大学等に以下の内容を周知する手紙を送った。

  • データベースに登録された同評議会のプロジェクト番号を記載したすべての研究論文は、6か月ごとに電子アーカイブ上に公開されること。
  • 2017年10月1日以降、各プロジェクトの責任者は、データベースに出版物の登録をする際に、研究評議会のプロジェクト番号の使用が義務付けられること。

研究評議会は、アーカイブの対応要件及び研究機関・健康関連会社におけるアクセスの整備に向けて必要な対応を行う。「研究成果に自由にアクセスすることは、研究機関にとっても大きな利益となり、研究の範囲を拡大することにもつながる。それは、情報に対するアクセスに即したものである。」と研究評議会のJohn-Arne Røttingen事務局長は述べた。

 

【出典】
The Research Council of Norway:Research articles must be openly available

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 国際機関レベルの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
統計、データ 統計・データ