トルコで起きたクーデターから1年が経ち、ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)はトルコにおける学問の自由が極端に制限されているとみている。今週になってようやく、メディアは新たな多数の大学関係者の逮捕を報道した。この報道を受け、HRKはこの事態に対して強く抗議し、トルコ政府による抑圧の犠牲者に連帯していくことを表明している。
国際ネットワーク「危機にある研究者のためのネットワーク(Scholars at Risk Network:SAR)」の分析によると、トルコの大学の現状は次の通りである。2016年の7月以降、15の大学が閉校になり、5,300人の大学教員が法令に基づき解雇され、生涯、公務員として働けなくなった。同様に、1,200人の大学事務職員が解雇された。SARによると、過去12か月間に、少なくとも889人の大学関係者が逮捕されたという。HRKのヒップラー(Horst Hippler)会長は、トルコの大学関係者に対する、政府による抑圧を非常に憂慮している。
2017年7月14日