【ニュース・ドイツ】Karliczek連邦教育研究大臣:科学と社会の交流を強化する

 
サイエンス・コミュニケーションは研究資金の一角となる
 
11月14日木曜日に発表された方針書によると、連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)はサイエンス・コミュニケーションを強化したいと考えている。
 
Anja Karliczek大臣がそれについて説明:

 
「学術と社会の対話を強化することは、私の最も重要な政治目標のひとつである。したがって、サイエンス・コミュニケーションは将来、私の省のファンディング方針においてはるかに重要な地位を与えられるだろう。サイエンス・コミュニケーションは学術活動のごく自然な要素とならなければならない。私たちは既に始まっているサイエンス・コミュニケーションへの文化変容を支援する。
 
学術は人々を魅了し、彼らの日常生活を改善するものであるため、人々は学術に興味を持つ。私たちは変革の時代にある。どこでも、人々は疑問を持っている。学術は答えを出すことを宿命づけられている。残念なことに公開討論などにおいては、より多くの事実が無視されたり、不謹慎に再解釈されたりしている。それだけに一層重要なのは、学術からもたらされる説明である。
 
科学者たちは大きな影響力を持つが、私たちの社会の未来に対しても大きな責任がある。この責任の一部は、自分の仕事や研究成果を(社会に)伝えることである。義務付けられた知識。この意味において、1999年のPUSH覚書(学術と人類のための一般的理解)で、学術機関の長たちは、学術的対話を彼らの主要なタスクのひとつとすることを既に述べている。
 
私たちの方針書の主たる措置は、将来のファンディングの公募の際に、サイエンス・コミュニケーションを考慮することである。私たちは、科学者たちが彼らの研究プロジェクトの最初期からサイエンス・コミュニケーションについて考慮し、プロジェクトでそのための資金を割り当てることができるように、インセンティブを増すつもりである。

 
科学者たちは既に、市民と対話するために、実証済みの手法を活用できる。可能性の範囲は広く、例えば公開講演、サイエンス・スラム、例えば降雨及び気象観測に関するデータ収集などへの市民の参加に至るまで、様々である。

 
私たちはまた、サイエンス・コミュニケーションのさらなる発展を支援したいと考えている。“Wissenschaft im Dialog”のファンドにより、影響を把握するためのプラットフォームを用意する。また、シンクタンク#FactoryWisskommを設立する。これらはサイエンス・コミュニケーションが学術機関で最優先事項になることを保証することを目的としている。

 
背景:
 
方針書は内外の協議プロセスに基づいて作成された。BMBFは2020年のサイエンス・コミュニケーションの更なる発展に関する戦略的議論を継続及び強化し、永続化させる予定である。学術、学術振興、学術ジャーナリズムの幹部レベルの参画と、コミュニティの関与により、自発的な関与と行動のための具体的な推奨事項が策定される。
 
2019年11月14日
 

BMBF: Karliczek: Austausch zwischen Wissenschaft und Gesellschaft intensivieren

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
社会との交流、産学官連携 社会貢献
研究支援 研究助成・ファンディング