【ニュース・ドイツ】DFGが新たに13の研究グループに資金提供(2)

 
9)機会学習メソッドの使用は、グラフィカル情報プロセス(ビジュアルコンピューティング)の分野に、事実上大改革をもたらした。全ての進歩にも関わらず、実用的なアプリケーションにおける人工神経ネットワークの使用は、現実のデータとの学習が多くの費用を要し、複雑化してから依然として困難
を抱えたままである。ここで、研究グループ「ビジュアルコンピューティングにおける学習とシミュレーション」の出番である。また、新しいシミュ
レーションと学習技術の発展に熱心である。総合的な目標は、シミュレーションデータと現実の訓練データの間の関係についてよりよい理解を集める
ことであり、そのためどちらの特徴が、学習過程の有効性に最も大きな影響を持つかを理解することである。
(発言者:マティアス・ニースナー教授、ミュンヘン工科大学)

 
10)研究グループ「暴力の軍事文化-近世から現在への違法な軍事暴力」は、軍の歴史学と暴力研究の両方の重要な課題を解決することを狙っている。
つまり近世から現代史までにかけて、どのような方法で、どの程度の範囲で、多くのヨーロッパの大国の軍において特定の暴力の軍事文化が発展した
のか、
ということである。研究の興味の注目は、戦争の時も平和な時も、現代で違法と受け取られている物理的な暴力である。
そのため、暴力の合法性と違法性の基準の変化という問題をもたらす。(発言者:ゼンケ・ナイツェル教授、ポツダム大学)

 
11)社会政治的な議論では、労働、教育、難民移住のような現象が制度的な課題として見られ、また逆に、それらの過程において制度は潜在的な障害物
と見られている。研究グループ「国境を越えた可動性と制度的ダイナミクス」は、社会学・民俗学の相互依存の様子と政治科学の視点の両方を調査
している。焦点となるのは、いつ制度が動員または固定化されるのか、どのように移住は制度を変化させるのかという問題である。
(発言者:カリン・シュッテンハイム教授、ジーゲン大学)

 
12)社会において、規範性やアイデンティティ形成の性格を持つテキストは流通している。それらはしばしば宗教的なものだけでなく、政治的、
法的、文学的な使用方法も結び付けられる。それらは文脈の中で意味を持つ(神格化されている)。しかし、それらは、歴史的な変化の過程で、
この地位を再び失う可能性がある。研究グループ「テキストの神聖化/非神聖化」は、この初めのテーマを追っている。異なる社会、文化、宗教
の文脈における神聖化と非神聖化の相反するダイナミクスの分析はグループを形成している。
(発言者:ビルギット・ヴェイエル教授、テュービンゲン大学)

 
13)活動銀河中心核(AGN)からのいわゆるジェットは、物質が超巨大なブラックホールに蓄積されるとき、解放された潜在的なエネルギーの一部
を運ぶことができる。しかし、ジェットは何からできているのだろうか?それらは、非常に巨大なブラックホールの環境で、どのように発生する
のだろうか?どのプロセスが、それらの大きなエネルギー放射をつかさどるのか?また母銀河でどのような相互作用が存在しているのか?研究グループ
「活動銀河の相対論的ジェット」は理論、モデル、観測、解釈を用いて答えを探している。
(発言者:マティアス・カドラー教授、ヴュルツブルク大学)

 
9つの共同研究は第2期の資金助成期間を延長した。(発言者の大学のアルファベット順とDFGの直近の資金拠出のインタ―ネットデータベースGEPRISにおけるプロジェクト説明の出典)
 

1)研究グループ 「機械的ストレスからの保護」(発言者:ヨルク・フーフェルト教授、ボン大学)
FOR„Zelluläre Schutzmechanismen gegen mechanischen Stress“ (Sprecher: Professor Dr. Jörg Höhfeld, Universität Bonn),

 
2)研究グループ「測地・リモートセンシング情報とキャリブレーション・データ同化手法を用いたモデリングの融合による地球上の淡水システムの理解(GlobalCDA)」(発言者:ユルゲン・クシェ教授、ボン大学)
FOR „Understanding the global freshwater system by combining geodetic and remote sensing information with modelling using a calibration/data assimilation approach (GlobalCDA)“ (Sprecher: Professor Dr.-Ing. Jürgen Kusche, Universität Bonn),

 
3)研究グループ「化石記録の限界:化石化への分析的・実験的アプローチ」(発言者:マルティン・ザンダー教授、ボン大学)
Die Forschungsgruppe wird im Rahmen der Lead-Agency-Vereinbarung mit dem Fonds National de la Recherche Luxembourg (FNR) gefördert.

 
FOR „Die Grenzen des Fossilberichtes: Analytische und experimentelle Ansätze zum Verständnis der Fossilisation“ (Sprecher: Professor Dr. Martin Sander, Universität Bonn),

 
4)臨床研究グループ「膵臓癌における腫瘍と微小環境の相互作用の臨床的意義」(発言者:トーマス・マティアス・グレス教授、ギーセン・マールブルク大学病院、臨床管理:マティアス・ラウス教授、マールブルク大学)
KFO „Klinische Relevanz von Tumor-Stroma-Interaktionen im Pankreaskarzinom“ (Sprecher: Professor Dr. Thomas Mathias Gress, Universitätsklinikum Gießen und Marburg; Klinische Leitung: Professor Dr. Matthias Lauth, Universität Marburg),

 
5)研究グループ「ガンマ・デルタT細胞受容体を介したシグナルの受信と翻訳」(発言者:イモ・プリンツ教授、ハンブルク・エッペンドルフ大学病院)
FOR „Receiving and Translating Signals via the gamma-delta T Cell Receptor“ (Sprecher: Professor Dr. Immo Prinz, Universitätsklinikum Hamburg-Eppendorf),

 
6)臨床研究グループ「ポドサイト障害の疾患経路 – 分子メカニズムから個別の治療オプションまで」(発言者:トーマス・ベンツィンク教授、臨床管理:パウル・トーマス・ブリンケッター教授、共にケルン大学病院)
KFO „Molekulare Mechanismen von Podozyten-Erkrankungen – die Nephrologie auf dem Weg zur Präzisionsmedizin“ (Sprecher: Professor Dr. Thomas Benzing, Klinische Leitung: Professor Dr. Paul-Thomas Brinkkötter, beide Uniklinik Köln),

 
7)研究グループ「エクアドル南部の生物多様性ホットスポット生態系における環境変化:反応とフィードバック効果(RESPECT)」(発言者:ニナ・ファービック教授、マールブルク大学)
FOR „Umweltveränderungen in Biodiversitäts-Hotspot-Ökosystemen Süd-Ecuadors: Systemantwort und Rückkopplungseffekte (RESPECT)“ (Sprecherin: Professorin Dr. Nina Farwig, Universität Marburg),

 
8)研究グループ「国境を越えた大衆文化-1960年代後半のヨーロッパ」(発言者:ディートマー・フーザー教授、ザールラント大学)
FOR „Populärkultur transnational – Europa in den langen 1960er Jahren“ (Sprecher: Professor Dr. Dietmar Hüser, Universität des Saarlandes) ,

 
9)研究グループ「マルチセクターの地域マイクロシミュレーションモデル(MikroSim)」(発言者:ラルフ・ミュニッヒ教授、トリーア大学)
Die Forschungsgruppe wird im Rahmen der Lead-Agency-Vereinbarung mit dem Fonds National de la Recherche Luxembourg (FNR) gefördert.

 
FOR „Sektorenübergreifendes kleinräumiges Mikrosimulationsmodell (MikroSim)“ (Sprecher: Professor Dr. Ralf Münnich, Universität Trier),

 


DFG: DFG fördert 13 neue Forschungsgruppen


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