【ニュース・ドイツ】連邦教育研究省(BMBF)が人文学・社会科学分野の小規模学科の支援を強化

アラブ圏の医学史から演劇学、経済史に至るまで、ドイツにおける人文学・社会科学分野のいわゆる小規模学科は多様性に富んでいる。連邦教育研究省(BMBF)はこうした小規模学科の支援を強化するため、「小さな専攻―大きな可能性」プロジェクトにより、革新的な研究に従事する小規模専攻の研究者を年間最大10人まで助成することとしている。
人文学・社会科学分野の小規模学科の研究者は、最近の政治的また経済的に重要な発展に資する研究課題に取り組んでいる。彼らは文化的、経済的そして社会的発展に関する豊富な知識を提供することで、また現在の課題に対して決定を下す際の根拠も提供しているのである。人文学・社会科学分野の小規模学科で取り組んでいることは、過去の専門知識を保護し、かつ現代のグローバルな課題を研究するための重要な礎となるものである。
BMBFは「人文学、文化学および社会学」というフレームワークプログラムの資金の約半分を、すでに小規模学科の研究者が参加している研究プロジェクトへ投入している。加えて、新たな「小さな専攻-大きな可能性」プログラムにより、今後3年間にわたり年間最大10人の小規模専攻の優秀な若手研究者が支援される予定である。支援期間は3年間で、ドイツの大学や研究機関に所属しながら、新しく革新的でかつ多様な研究課題に取り組むことができる。BMBFは本年度の助成に約1,000万ユーロを拠出する意向である。

 

BMBF:Kleine Fächer – große Potenziale

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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