【ニュース・ドイツ】連邦教育研究省(BMBF)がドイツの教育研究を強化

ドイツに住むすべての人々が、公平に教育の機会を得るにはどうすればよいのか? より一層複雑になりつつある世界の中で、自分の進むべき道を見つけるために、人は何を学ぶべきなのか? 移民の社会的統合と障害児のインクルーシブ教育は、どのように改善すればよいのか? デジタル化は個別支援の改善にどのような影響を与えるのか? これらは、連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)の新たな「経験的教育研究のフレームワークプログラム」の下で、将来的に対応しなくてはならない課題の一例である。
教育研究から得られた知識は、教育関係者にとって重要である。このプログラムは、BMBFによる助成政策の中心であり、研究段階から実践段階への移行を目的としている。BMBFは、この新たなプログラムのために、今後5年間で約2億5,000万ユーロを計上している。

 

経験的教育研究のフレームワークプログラムは、約10年間を要したこれまでのプログラムに基づいており、BMBFは将来的に、4つの活動分野における教育研究を重点的に支援する予定である。その分野とは、①教育の機会均等の改善、②教育機関における多様性の実現、③発展的なデジタル技術の使用、そして④教育システムの質の改善である。これにより、保育園、学校、大学における公教育から、職業訓練教育ならびに継続教育や成人教育、そして非公式教育に至るそれぞれの教育段階に、将来的には目が向けられることになるだろう。

 

2017年7月24日

 

BMBF:BMBF stärkt Bildungsforschung in Deutschland

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 学生の多様性
社会との交流、産学官連携 社会貢献