【ニュース・ドイツ】若手研究者協定とイノベーティブ大学プログラムについてドイツ大学長会議(HRK)会長がコメント

本日の共同学術会議(GWK)の「若手研究者協定」および「イノベーティブ大学」の決議に対し、ドイツ大学長会議(HRK)のヒップラー会長が以下のとおり述べた。
「イノベーティブ大学プログラムについては、大学が構造的な資金不足に悩んでいることを鑑みれば、年間5,500万ユーロは少額とはいえそれでも明らかな効果をもたらすだろう。
一方で、若手研究者協定については、1,000人のテニュアトラック教授の採用が望まれていたにも関わらず、現在の拠出予定金額ではその数のポストを十分にまかなうことはできない。総額10億ユーロ、テニュアトラック教授(W1/W2クラス)一人につき6年から8年の助成期間、これに加えて15%の戦略的交付金では、必要経費を大きく下回ることは明らかで、中身のともなった研究活動は不可能である。これでは優秀な研究者を獲得するにあたって、国内外の競争で断念せざるを得ず、あるいは大学側が不足分を負担しなければならないおそれがある。
それ以外にも、多くの大学では教授のポストを増やすよりも、どちらかといえば教授ポストと同程度に有望なキャリアパスとなる教授以外のポストのほうが必要とされている。一方、大学は若手研究者のためのキャリア支援要綱において提示した人材開発構想は、正しく前進しているといえる」

 

HRK:Nachwuchspakt und Programm „Innovative Hochschule“: Bedarfe der Hochschulen nicht ausreichend getroffen

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 若手研究者育成、研究者の雇用