【ニュース・ドイツ】新たなフンボルト教授を選定

法学者、量子光学者、ウイルス学者、コンピューター科学者、そして細胞生物学者がドイツで最も権威のある国際的な研究に対する賞に輝いた。フンボルト教授職は最大500万ユーロまで支援がされ、現在まで外国の機関で働いている著名な研究者の中から、すべての学問分野を対象として選ばれる。受賞者には、ドイツ国内で長期間を基本として最先端の研究を行うことが期待されている。今回新たに選ばれたフンボルト教授候補者たちはそれぞれスイス、オーストリア、オランダ、そしてフランスで現在研究している。賞金はドイツでの最初の5年間の研究資金として使用される。この賞はフンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)によって運営され、連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung Forschung:BMBF)によって助成されている。
今回のフンボルト教授候補者たちはデンマーク、フランス、英国、イスラエル、オランダ、オーストリア、スイス、トルコ、そして米国から推薦されていた15人の研究者の中から選ばれた。今回選ばれた研究者たちは、これから彼らを推薦したドイツの大学と交渉を開始する予定である。もしも彼らが今回のAvHの賞を受賞すれば、賞金は2018年の5月に贈られる予定である。

氏名(年齢) 所属 推薦者
Anne van Aaken(48) スイス・ガレン大学(法学) ハンブルク大学
Wil van der Aalst(51) オランダ・アイントフォーヘン工科大学(コンピューターサイエンス) アーヘン大学
Arno Rauschenbeutel(46) オーストリア・ウィーン工科大学(量子光学) ベルリン・フンボルト大学
Guus F. Rimmelzwaan(57) エラスムス・ロッテルダム大学(ウィルス学) ハノーファー獣医大学
Michael H. Sieweke(54) フランス国立科学研究センター(細胞生物学) ドレスデン工科大学

フンボルト教授職は、ドイツの大学が国際的にトップクラスの研究者たちに、研究のための優位性のある条件を提示でき、それと同時に世界の研究市場の中で、国際的な知名度を際立たせることができる。この賞はフンボルト教授としてドイツにて長期間の研究を行うことが受賞の前提条件となっている。現在までに、10人の女性研究者を含む59人の研究者が、フンボルト教授職を得てドイツに異動してきた。

 

2017年5月30日

 

AvH:New Alexander von Humboldt Professors chosen

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
顕彰 顕彰
研究支援 研究助成・ファンディング