【ニュース・ドイツ】持続可能な社会のための研究に取り組む若手研究者たち

 

ベルリンで「グリーン・タレント」授与/Georg Schütte氏「受賞者は、持続可能な社会のために世界的に重要な貢献をしている」

 

連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)は、グリーン・タレント・プログラムを通じて、世界中の若手研究者が、国連による持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)に向けた研究に取り組むことを奨励している。2018年のグリーン・タレント・コンペティション授賞式では、21か国から25名の若手研究者が表彰された。受賞者は、より持続可能な社会がどのようにデザインされ得るかを、様々な角度から探求している。

 

BMBFのGeorg Schütte事務次官は、授賞式で次のように述べた。
「気候変動の影響は、世界中で、そしてドイツでも明らかになりつつある。このことはまた、受賞者を引きつけている。例えば、水の分配、バイオエネルギー利用、代替的な経済システム等の研究により、受賞者は持続可能な社会に世界的に重要な貢献をしている。私はその献身に感謝するとともに、より多くの優れたアイデアを生み出してくれることを期待している。」

 

BMBFのグリーン・タレント・コンペティションは、世界中の優秀な若手研究者を対象としている。2009年以来、230名以上の受賞者を表彰してきた。受賞者はあらゆる分野から現代の重要課題に取り組み、貢献している。受賞者は、ドイツに2週間滞在し、サイエンス・フォーラムに参加する。サイエンス・フォーラムにおいて受賞者は、研究所へのガイドツアーや個々の専門家によるディスカッションを通じて、ドイツの研究環境を知ることができる。さらに、受賞翌年には受賞者自身の選択により、ドイツの研究機関で3か月間の研究滞在を行うことができる。「グリーン・タレント」となった受賞者は、彼らの母国で“持続可能な発展”の大使となり、ユニークなグローバルネットワークを形成する。

 

2018年グリーン・タレント受賞者は、ドイツ国内を1週間周遊する。滞在先はドレズデン(Dresden)、イェーナ(Jena)、テッタウ(Tettau)、ライプツィヒ(Leipzig)、ビッターフェルト=ヴォルフェン(Bitterfeld-Wolfen)、ベルリン(Berlin)であり、10月26日(金)フランクフルト(Frankfurt)のサイエンス・フォーラムで締めくくられる。2018年は、アゼルバイジャン、ベルギー、エクアドル、コンゴ民主共和国、モーリシャス、スリランカ、ザンビア、ベラルーシの若手研究者が初めて受賞した。

 

2018年10月22日

 

BMBF:Nachwuchs für die Nachhaltigkeitsforschung

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 国際機関レベルの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 若手研究者育成
顕彰 顕彰
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