【ニュース・ドイツ】専門大学卒業生に対する博士号授与数の増加

2017年5月9日、ビーレフェルトにおいて開催されていたドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)の定例会議にて、専門大学卒業生への博士号授与数と総合大学との共同博士トレーニングによるものについての新たなデータが発表された。ドイツ学長会議は2012年から2014年のアカデミックイヤーにかけてドイツの全大学を対象に調査を行った。

 

専門大学卒業生による博士号取得について見てみると、1990年代以降その数は徐々に増加していることは間違いなく、少なくとも2012年から2014年のアカデミックイヤーにかけては1,245人まで増えていることは明らかである。2009年から2011年のアカデミックイヤーと比較すると、30%以上博士号取得者の数を伸ばしている。HRKは博士課程進学に関して差別的な対応をなくすルールについても調査を行った。すると約90%の大学がそれぞれの大学規定の中で差別を禁止する規則を明記しているとの回答結果が出た。
2012年から2014年にかけて共同博士トレーニングによる博士号取得者の数は376人であった。このトレーニングには専門大学で指導教授、査読者、もしくは試験官として働く教授たちも関わっている。HRKは今回初めてこれらの数値を詳細に記録した。「今回の調査は2015年に行われた博士課程の運営に関するHRKによる勧告の一環である。」とHRK会長は述べる。

 

今回の調査は博士号授与の権限を持つ、38の芸術大学と音楽大学を含んだ146大学を対象に行われ、アンケートは大学の執行部や学部/学科に対してそれぞれ送られた。回答はほとんどすべての大学から提出され、872ある学部/学科のうちの710から回答が提出された。

 

2017年5月10日

 

HRK:Nationwide increase in doctoral degrees awarded to graduates of universities of applied sciences

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 若手研究者育成