【ニュース・ドイツ】大学の国際化のさらなる拡大:HRK-EXPERTISE国際化会議

ドイツの大学の国際化に関する責任者とはいったい誰なのか。大学のプログラム、研究、大学生活という観点でどのようにして国際化の認識をドイツの大学に広めていけばよいのか。HRK専門国際化プログラムはまさにこの問題に取り組んでいる。2017年5月22日開催された会議で、全ての大学職員が国際化への責任を積極的に担うことを保証する道を探った。120もの大学の代表者たちがベルリンに集い、このトピックに関して意見交換や情報交換を行った。

 

会議の冒頭、HRK会長はこの国際化のゴールを「現在の政治や社会的な要望を満たし、それでいて国家主義的な傾向には強く反発できること」であると位置づけた。HRKは大学がこれからもすべての局面において国際化を制度的に推し進めていくことを引き続き奨励していくとHRK会長は述べる。「我々には国際化や多文化主義に対して敏感に反応し、意欲をもって国際化と多文化主義を推し進めていくのに十分な能力を持つ大学職員が必要である。」とHRK会長は言う。
各大学のそれぞれの、そして全ての職員が国際化に対して意欲を持つことは、大学の国際化を進めていく上での重要な鍵となる。欧州学術協力協会(Academic Cooperation Association:ACA)会長でありオランダ大学協会の前会長でもあるノーダ博士はこの点について基調講演の中で強調して述べている。職員が個々に国際化への意識を持つことで、結果的に多くの人々が国際化に関わり、大学の国際化のゴールを明確にし、その結果として戦略的に大学の国際化を推し進めることになるとACA会長は述べる。

 

HRK会議の一部として、午後から4つのフォーラムも開かれる。そのフォーラムでは参加者たちがこれからの大学の組織的な国際化について新たな視点から討論をし、国際化の新たな可能性について討論する予定である。

 

2017年5月22日

 

HRK:Broadening the base of internationalisation of universities:launch conference of HRK-EXPERTISE Internationalisation project

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
国際交流 国際化
人材育成 職員の養成・確保