【ニュース・ドイツ】マイスター訓練支援法による奨学金受給者数の減少とその対策

本日、連邦統計局により向上訓練支援法(AFBG)に関する統計が公表された。統計によれば、2015年の向上訓練支援法改正後の奨学生の数が、2009年以来初めて減少した。人口動態の展開と大学進学者数の増加傾向が、マイスター、専門経営士、技術者、保育士の将来的な数に影響を与えるという点を踏まえれば、この減少は予想されていたことである。さらに、良好な経済状況が持続している時には、受注が減って労働市場状況が厳しい時に比べて、要求度の高い向上継続教育を受ける人が減るという実情も加わる。
ドイツ連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)のヴァンカ大臣は、当該統計に対し、次のように述べている。
「昨年のマイスター訓練支援法(Meister-BAföG)による奨学金受給者の減少については予想されており、対応策はすでに実践している。職業上のキャリア向上を魅力あるものにする明確な方向性を、春に可決された改正向上訓練支援法(AFBG)により示したところである。奨学金増額、補助金割合拡大、控除増額、支援拡大、事務手続き縮小、家庭によりやさしい支援条件等により、定評あるMeister-BAföGを近代的なAFBGにしていく。新しい支援の可能性を示すことで、職業的キャリアの道に進む決心をするためのよい判断材料になる。大学卒業者と同じように失業リスクが少ないことに加え、責任ある立場や魅力ある収入およびキャリア展望といった点でもチャンスが早く訪れるからである」

 

2016年7月11日

 

BMBF:Johanna Wanka zur Zahl der Empfängerinnen und Empfänger von Meister-BAföG im Jahr 2015

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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