ドイツ大学長会議(HRK)のヒップラー議長に対し、5月11日ストラスブール大学より名誉博士が授与された。ストラスブール大学のベレッツ学長は授与に際し、ヒップラー議長の欧州に対する仕事を特に評価した。
その一つが、ヒップラー議長が、ライン川上流域の大学間の協力関係の発展について長年にわたって寄与してきたことにある。バーゼル大学、フライブルク大学、オート・アルザス大学、ストラスブール大学そしてヒップラー氏がHRK議長になるまで学長を務めていたカールスルーエ工科大学は、1980年代の終わりよりライン川上流域ヨーロッパ大学連合(Eucor)として提携しており、昨年の終わりには、連合の機能強化を目的として、ヨーロッパキャンパスを設立、5月11日に開設のレセプションが催された。
また同氏はHRK議長としても、欧州での協力関係や研究環境においてドイツの高等教育機関の強固な地位のために尽力した。
ストラスブール大学は欧州の評価の高い高等教育機関の一つであり、1970年代の3つの大学への分離を経て、ルイ・パストゥール大学、マルク・ブロック大学、ロベール・シューマン大学ならびに教員教育大学センター(IUFM)が統合して2009年に誕生した。
※Eucorヨーロッパキャンパス:
2015年12月、バーゼル大学、フライブルク大学、オート・アルザス大学、ストラスブール大学、カールスルーエ工科大学により設立、2016年より3年間EUのINTERREGプログラムの支援を受ける予定。ヨーロッパキャンパス設立により、各大学の自治は保持したまま、ドイツ、フランス、スイスそしてヨーロッパにおいて助成金申請書を送付することが可能となる。また、デュアルディグリーや共同研究、研究機器の共有が実現され、若手研究者や留学生を引き寄せることが見込まれる。
HRK:Ehrendoktorwürde der Université de Strasbourg für Horst Hippler