フンボルト財団(AvH)の新年会においてシュヴァルツ会長は、若手研究者のよりよいキャリア形成に向けて、研究者を取り巻く環境に対して警告した。
調査によると、ドイツの若手研究者の80%が研究者としてのキャリアに不安を持っており、転職を考えていることが明らかになった。また会長は、研究者がピアレビュー審査に費やす時間や労力が増加しているために、研究活動に影響を及ぼしていることも指摘し、若手研究者がこのような負担にさらされていることを強調した。
その上で、学問有期労働契約法(WissZeitVG)の改正やドイツ学術審議会(Wissenschaftsrat:WR)によるピアレビュー制度の負担に関する調査結果を今後の対応策に生かしていくよう述べた。
また、最近の難民に関する議論にも言及し、難民の研究者を支援するための協力を呼びかけた。
フンボルト財団(AvH):Self-made pressure is threatening the German science system