【ニュース・ドイツ】ドイツ学術交流会(DAAD)とドイツ大学長会議(HRK)が発展途上国の大学運営管理者を対象とした会議を開催

 
2017年11月27日から28日にかけ、ベルリンにおいて、工業先進国と発展途上国出身の約130名の大学運営に携わる関係者が、大学運営に共通する課題や個別の課題、運営戦略、運営管理者としての適性についての議論を行った。その会議のタイトルは、「発展途上国における大学の地位向上 - リーダーシップを発揮する人材開発戦略の貢献」であり、ドイツ学術交流会(Deutscher Akademischer Austauschdienst:DAAD)とドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)によるDIESプログラム(高等教育革新戦略に向けての対話)の一環として開催された。DIESは、発展途上国と新興工業国における大学運営の専門性を強化する研修プログラムを提供している。
 
グローバル・サウスにおける好意的な変化への寄与として、DIESは、すでに10年にわたって、アフリカや東南アジアにおける大学の学部長を対象とした研修プログラムを実施している。それらのプログラムは、HRKとDAADが、オスナブリュック大学や、高等教育開発センター、フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)など、ドイツならびに対象地域における提携高等教育機関と共同で行っている。
 
会議の中で、DIESの委託を受けて行われたボストン・カレッジ国際高等教育センターによる研究が発表された。その研究は、発展途上国における、約50の大学運営管理者のための研修内容を調査したもので、中央アジアと中東を除く世界中のすべての地域が、大学運営に関する研修プログラムの提供者もしくは研修対象国として実践的に行動していることを示している。プログラムの大部分は、2000年以降に成立したが、参加者数は、依然として比較的少数であり、研修プログラムの内容は、対象となる参加者によって大きく異なっている。2001年以降、DAADとHRKによる共同運営が行われているDIESは、連邦経済協力・開発省の資金提供を受け、発展途上国における高等教育機関を支援し、大学運営管理、研究プログラムの質改善といった改革戦略を推進している。
 
2017年11月27日
 
DAAD:DAAD und HRK veranstalten Konferenz mit Hochschulmanagern aus Entwicklungsländern

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 国際機関レベルの取組
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大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 国際化
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