【ニュース・ドイツ】コミュニケーション賞2020:傑出したサイエンス・コミュニケーションの評価における新たな重点

 
新しい賞のスタート/さらに考慮されるべき科学と社会の間の対話に対する要望の変化/50,000ユーロの賞金
 
コミュニケーション賞20周年記念のため、ドイツ学術振興協会(die Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)とドイツ学術財団連盟は傑出したサイエンス・コミュニケーションの評価において、新しい重点を置きたいと考えている。この二つの組織によって授与されるこの賞は、将来的に、基本的枠組みと科学と社会との対話に対する要求事項を取り上げ、それらを反映することを目的としている。DFGは、正式名称『コミュニケーター賞-ドイツ学術財団連盟の科学賞』を再び公募していて、公募期間は2020年1月までである。
 
1999年に開始され、その翌年初めて授与されたコミュニケーター賞は、ドイツのサイエンス・コミュニケーションの分野で最も重要な栄誉と見なされている。これは、特に革新的で多様かつ効果的な方法で、科学研究とその主分野を広く一般の人々が利用できるようにし、そうすることによって科学と社会の間の対話へコミットするように取り組んだことに対し、すべての専門分野の研究者に授与される。賞金は50,000ユーロだ。
 
この賞の初期段階では、科学的な話題や調査結果を広く一般に伝えることが、受賞者を選定する際の主な焦点だった。しかし一方で、科学者たちは次第に、彼らの働き方について見識を示すことや、彼らのターゲットグループとの対話を模索することを求められるようになっている。彼らはまた、彼らの研究の社会的な側面を認識すること、彼らの知識を公開討論の場や、意思決定プロセス及びその決定そのものにも貢献させることも求められている。将来的に、このコミットメントは受賞者の評価と選定においてより重要なものとなるだろう。また、この賞は特に創造的で挑戦的なサイエンス・コミュニケーションのアプローチにも与えられるだろう。賞金は受賞者のコミットメントを支援するとともに、新しいプロジェクトの実施を促進することを目的としている。
 
この賞は個人の研究者、もしくは小さな研究グループに与えられる。自己申請と推薦の両方が可能だ。賞への応募はドイツの大学や研究機関で働いている科学者たちに対して開かれている。申請手続きと賞に関する詳しい情報は、DFGのWebサイトで確認できる(詳しくは下記より)。
 
申請書、推薦書は遅くとも2020年1月3日(金)までに要提出。DFG実行委員会のメンバーを議長として、サイエンス・コミュニケーションの専門家及び科学ジャーナリストの審査委員が、賞の授与を決定する。受賞者の選定と通知は2020年の春に行われる。授賞式は2020年6月30日(火)に、ベルリンでのDFG年次総会の一環として開催される。
 
コミュニケーター賞、応募および選考プロセス、以前の受賞者に関する情報:Communicator-Preis
 

2019年10月2日
 
DFG:Communicator-Preis 2020: Neue Akzente bei Würdigung herausragender Wissenschaftskommunikation
 

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